2012年1月22日日曜日

OSCE

(前回ブログ「臨床理学療法学演習」から続く)

今年からこの科目にOSCEという実技試験を導入することになった。OSCEとは、objective structured clinical examinationの略語である。読み方は「オスシ」ではなく、また「オスィー」でもなく、「オスキー」と読む。日本語に直訳するとどうなるのだろう。「客観的に構造化された臨床試験」といったところだろうか。このように試験の名称は仰々しいわけだが、試験の内容は至ってシンプルである。学生に「血圧を測って下さい」とか「脈をとって下さい」と言って、5分ほどの制限時間内にきちんと課題をこなせるかを評価する。要は昔からやってきた実技試験に「OSCE」という称号を付与したわけですね^^。

昨日の午後は1時過ぎから6時過ぎまでずっと休みも入れずにこの試験を行った。学生は6名の教員の試験を一巡すればそれで終わりなので30分ほどでお役御免となるわけだが、我々教員は40名ほどの学生を順々に評価するので、拘束時間は5時間ほどになる。僕のパートは脳神経系の理学療法で、昨日の試験では「ブルンストロームステージ」に関して出題した。ブルンストロームステージというのは・・・とやっていると話が長くなるので割愛するが、要は脳卒中に罹った患者さんの運動機能を評価して下さいというものでした。「客観的に構造化された臨床試験」であったかどうかは分からないが(少なくとも僕の評価は至って主観的であったが)、学生たちはとても一生懸命に勉強してきていて、とても好感が持てました。

3年生の皆さん、臨床実習でも患者さんや実習指導者に好感を持たれるよう頑張って下さいね。実習では知識とか技術よりも皆さんの心と振舞いの有りようが大事だと思います。熱意、努力、誠意、献身、決意、実行、その他、思いつく限りの善なる言葉はすべて実習で重要です。

0 件のコメント:

コメントを投稿