また本を一冊読み終えました。フィリップ・ロスの『ヒューマン・ステイン』です。原作は『Human Stain』と言います(そのまんまですね^^)。プロットは一応あるのですが、これ、要約するの難しいです。物語の主人公がいて、その人について書かれてはいるのだけれど、この主人公の話ばかりではないんですね。いろんな人が出てきます。ひと言で言うと「アメリカ満載の小
説」というか、「お前は何者か」ということを問う「アイデンティティーの小説」というか、ちょいペダンティック(pedantic)でとてもパセティック(pathetic)な暗いお話です。スカッとした読後感を求める人は読まない方が良いです。それにしても日本人で日本のことについてこれだけ熱心に書ける小説家っていないんじゃないかな。ま、僕は文学者ではないので良くは分からないのですが。。。この作品については好き嫌いが出るでしょうね。作者は「巨匠」なので、さすがに文章はうまいです(当たり前か。。。)。
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