教員としては、どの科目も合格させて上げたいわけですが、温情、温情で合格させて臨床実習に出したは良かったものの、そこでつまずく人たちも少なからずいます。このようなケースでは必ずと言っていいほど、
「もっとしっかり実力がついてから実習に出して上げた方が学生のためではないのか」
といった、これまた学生への温情に基づく疑問やら批判やら提案やらがあちこちから上がってきます。「温情で合格」「温情で不合格」と、どちらも学生に対する温かい心からの決断になるわけですが、学内の科目で危なっかしい学生でも、実習でうまくやる人も中にはいるので、僕としては出来るだけこの可能性にかけてみたいと思うんですね。教える立場にある人間として、教え子の可能性を摘み取ることほど罪深いことはないと思うのです(「その3」に続く)
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