3年前に学部のカリキュラムの改訂があり、その時にうちの専攻では理学療法士の資格とともに「健康運動実践指導者」という資格を取れるようにした。先ほど、たまたま本学のホームページを覗いてみたら14人の学生がこの資格認定試験に合格したと発表されていた。14人の皆さん、合格おめでとうございます!うちの学生の合格率は約82%で、全国平均の55%と比較すると、段違いに良い!
200校ほどある日本の理学療法士養成校の中でこのような「ダブルライセンス」を取得できる学校は僕の知る限りうちだけです。ま、あっても数校でしょう。カリキュラムの改訂時にはワーキンググループなるものを作り、僕も4人のメンバーの1人として強力に仕事した。「実践指導者コース」のプランは、僕がある情報をつかんだのを機に、カリキュラムを大学に内部申請する期限のギリギリで盛り込んだのだが、申請直前の学部教授会で一部の連中から「計画する時期が遅い」「不手際だ」「学長からクレームがつく」といった強い批判と反対があったことを覚えている。
僕にはとても不思議な光景だったのだが、こういう人たちって組織の中には必ずいる。どう考えてみても、受験生にとってみれば、同じ学費で二つの資格を取れる方が魅力的だと思う。コースは必須ではなく、選択なんだから、二つ目の資格を取りたくない人は取らなくて良いわけだし。カリキュラム改訂のチャンスは4年に一度しかない。これを逃せば、次は4年後だ。これから入学してうちの大学で学ぶ人たちにしてみれば、学内の〆切りなんてどうでも良いことで、魅力的なことをやってもらえるなら出来るだけ早くやって欲しいと願うはずである。
幸いこのケースでは最後に組織の良心が機能し、本日、上のように晴れやかな結果を得ることになった。新しい取り組みの裏にはこのような経緯があったということも踏まえて、この朗報を合格者の皆さんと祝福したいと思う。
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