先ほど本を一冊読み終えた。ポール・オースター作『トゥルー・ストーリーズ』。小説かと思ってたらエッセイ集だった。ささっと読んだので深ーい考察は出来ないのだが(ま、どのみち出来ないんだけど)、徒然に思うことを書いていくと・・・
自分の人生に起こる出来事には二種類ある。偶然の出来事と必然の出来事。
カテゴリーは二つだから分類は至ってシンプル。でも、何を「偶然」と呼び、何を「必然」と呼ぶかはそう簡単な話ではない。おそらくその見極めはその人の世界観(「信仰」と言っても良い)によるのだろう。
科学者たちは科学が依拠するロジックで説明できないものを「偶然」と呼ぶことにしているわけだが、多くの人々(科学者含む)は自らにとって意味ある「偶然」に出くわした時、それを「縁」や「運命」や「永遠の定め」と呼ぶ。
非科学的必然、脈絡のない必然、自分が知らなかっただけで遠い昔から仕組まれていた偶然のような必然、とでも言ったら良いだろうか。
「統計学的にはごく稀な出来事が必然的に重なり合うことで人生は成立している」
「人生の意味は一見脈絡のない事物の断片が共鳴するところに見い出せる」
「さあ、その合奏に耳を澄ましてごらん」
「何かが見えてくるはずだよ、きっと」
そんなことを言いたげなエッセイ集です。。。
P.S., タイトルの意味はグーグルで。
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