神戸学院大学 総合リハビリテーション学部 准教授 坂本年将のブログです。日々の生活についてアレコレ書いていきます。専門は脳科学(PhD)とリハビリ(理学療法士)です。脳とリハビリ研究所 Facebook ページ https://facebook.com/cbr.jp
2012年5月30日水曜日
いま終わった
先ほど研究論の試験が終わった。昨年の試験よりは時間的に余裕があったと思う。出題数減らしたからね。今頃みんな問題について「ああだ」「こうだ」「should have」「could have」と、情報交換したり、反省したり、後悔したりしていることだろう。今この時に、いろいろと調べものをすれば、吸水紙が水を吸い取るように吸収できるだろうね。脳における学びのポテンシャルは上がっているはずですよ。おっと、こんなところで「脳」を持ち出すなんて、恥ずかしいというか、だんだん脳科学者らしいブログになってきたな。。。
2012年5月29日火曜日
きっと報われるよ
先ほど明日の理学療法研究論の中間テストを作成した。なかなか良い問題が出来たと思う。自分で言うのも何だが、学部の試験問題としては、国内トップクラスだと思う。誤解の無いよう補足するが、良い問題というのは、難しい問題というわけではない。「難しさ」の感じ方が解答をする人によって異なる問題が良い問題である。また難しい問題というのは、「訳の分からない問題」とは異なる。複雑(complex)であることと、混乱(confusing)していることを取り違えてはいけない。複雑ではあるが、きちんと手順を踏んでいけば正解に辿り着ける問題が「難しい問題」であり、きちんと手順を踏んでいくための情報や道筋が用意されていない問題が「訳の分からない問題」である。明日の試験を受ける3年生にとっては、こんな講釈はどうでもよいことだと思うけど、とにかくベストを尽くして受けてみて下さい。講義の内容を理解していれば、きっと報われるはずです。
2012年5月28日月曜日
今週は禁酒する
ここ数日、気温の上昇に連れてビールの量が増えていたので、しばらく禁酒することにした。予定では今週金曜日まで。仕事も少し気合いを入れてやりたいと思っているし、意気込みやら決意やらを「禁酒」という行動で象徴するのも悪くないやり方だと思う。お酒(もっぱらビール)は高校生の時からほぼ毎日飲んでいるが、これまでにも何度か禁酒を誓い、自分と交わしたその約束を守ってきた。酒を飲む習慣を持つ多くの人はそうだと思うが、夕方なり夕食の時間なりが近づくと「飲みたい」と思う瞬間がやってくる。脳科学風に言えば、「仕事が終わった」「さあ夕食だ」という思いと酒を飲むという行為(「酔い」という気分の変化を伴う行為)とがいつしか脳の中で強固に結びついてしまうのだろう。。。ま、脳の中で何が起こっているのかはさておき、禁酒成功の鍵は、要するにこの瞬間をどうやり過ごすかである。
2012年5月26日土曜日
あんたらがホンマのヒーローや!
昨夜はめっちゃ良い試合だった。その昔阪急のエースだった山田久志が始球式を行い開始されたこのゲーム。日頃、プロ野球ニュースをチェックしているわけではないので何があったのかは分からないが、オリックスの先発メンバーからは坂口とT岡田が外れている。彼らのポジションには野中と数日前に入団が決まったスケールズという外国人選手が入った。
試合は互いに内野ゴロの間に3塁走者が生還するという地味な得点を2度繰り返し、5回を終わった時点で2対2の同点。盛大な花火ショーを見ながら「このまま見るべきところも無く終わるのか」と思っていたら、6回表に広島4番ニックが花火のように舞い上がる一発をスコアボード左に叩き込んだ。その後、広島先発の野村が立ち直り、オリックスは凡打の山を重ねていく。
1点ビハインドで迎えた9回裏。広島のピッチャーは球の速いごつい外国人に変わっている。抑えのエースだろう。たぶん。すでに1アウト。8番鈴木に代わり、日高という左が打席に立つ。場内に響くのは軽いクラップ。。。
「こんな選手いたの?」
「このまま今夜も負けだな」
と思ってたら、なんとこの人、剛速球を一振りすると、火の出るようなライナーを左翼スタンドに突き刺した。いや、ホント、スゴいホームラン。観客も全く期待してなかったから、ボールがスタンドに届くまでの1秒ちょっと、「オーッ」という度肝を抜かれたようなどよめきを上げ、皆が固唾を飲んで見守った。いやー、僕も久しぶりに興奮した。後で聞いた話だが、この選手にとっては2年ぶりのホームラン。
その後、延長10回表にオリックスはノーアウト1・2塁のピンチを迎え、再び暗雲がたれ込めたのだが、次の打者が放ったヒット性の打球を2塁手後藤がダイビングキャッチ。1塁アウトの後、3塁をオーバーランした2塁走者が三本間に挟まれ、これもタッチアウト。気がつけばゲッツーで、そのまま無得点で切り抜けた。
その裏、坂口の代わりに入った野中が四球の後この日3度目の2盗を決め、押せ押せムードの中で4番李が右中間にサヨナラ打。後半に入り急に引き締まった試合を、最後はオリックスがものにした。。。
試合後のヒーローインタビューにはサヨナラ打の李が呼ばれましたが、この試合の本当のヒーローは、ノリノリの流れの中で結果を出したこの人じゃないでしょ。逆境の中で流れを引き寄せた日高と、10回のピンチを救った後藤ですよ。日高さん、後藤さん、見てる人はちゃんと見てまっせ!あんたらがホンマのヒーローや!
試合は互いに内野ゴロの間に3塁走者が生還するという地味な得点を2度繰り返し、5回を終わった時点で2対2の同点。盛大な花火ショーを見ながら「このまま見るべきところも無く終わるのか」と思っていたら、6回表に広島4番ニックが花火のように舞い上がる一発をスコアボード左に叩き込んだ。その後、広島先発の野村が立ち直り、オリックスは凡打の山を重ねていく。
1点ビハインドで迎えた9回裏。広島のピッチャーは球の速いごつい外国人に変わっている。抑えのエースだろう。たぶん。すでに1アウト。8番鈴木に代わり、日高という左が打席に立つ。場内に響くのは軽いクラップ。。。
「こんな選手いたの?」
「このまま今夜も負けだな」
と思ってたら、なんとこの人、剛速球を一振りすると、火の出るようなライナーを左翼スタンドに突き刺した。いや、ホント、スゴいホームラン。観客も全く期待してなかったから、ボールがスタンドに届くまでの1秒ちょっと、「オーッ」という度肝を抜かれたようなどよめきを上げ、皆が固唾を飲んで見守った。いやー、僕も久しぶりに興奮した。後で聞いた話だが、この選手にとっては2年ぶりのホームラン。
その後、延長10回表にオリックスはノーアウト1・2塁のピンチを迎え、再び暗雲がたれ込めたのだが、次の打者が放ったヒット性の打球を2塁手後藤がダイビングキャッチ。1塁アウトの後、3塁をオーバーランした2塁走者が三本間に挟まれ、これもタッチアウト。気がつけばゲッツーで、そのまま無得点で切り抜けた。
その裏、坂口の代わりに入った野中が四球の後この日3度目の2盗を決め、押せ押せムードの中で4番李が右中間にサヨナラ打。後半に入り急に引き締まった試合を、最後はオリックスがものにした。。。
試合後のヒーローインタビューにはサヨナラ打の李が呼ばれましたが、この試合の本当のヒーローは、ノリノリの流れの中で結果を出したこの人じゃないでしょ。逆境の中で流れを引き寄せた日高と、10回のピンチを救った後藤ですよ。日高さん、後藤さん、見てる人はちゃんと見てまっせ!あんたらがホンマのヒーローや!
2012年5月25日金曜日
オリックス x 広島
今夜はオリックス vs 広島戦。「復刻戦」ということで、オリックスの選手は阪急時代のユニホームを着るらしい。昭和40年前後に生まれた人だと覚えている人もいると思うが、広島が「赤ヘル」になって初めてリーグ優勝した時の、日本シリーズでの対戦相手が阪急ブレーブスでした。1975年(昭和50年)のお話です。今日は夕方にかけて天気も回復するということで、これから息子をピックアップし、球場へ向かいます。楽しい試合になると良いですね。
2012年5月24日木曜日
バベルの犬
キャロリン・パークハーストという人の長編デビュー作。名前を聞いたこともない人の作品で、たまたま手に取って読んでみただけなんですが、どう書けば良いんでしょうか。確かによく書けた小説だとは思うのですが、以前にこのブログで紹介したジョン・アーヴィングやフィリップ・ロスの作品と比べると見◯りしますわね。ま、キャリアの長さが違うんだからそんなの当たり前なわけなんですけど。。。言語学を専門とする大学教員(主人公)の妻が木から落ちて亡くなるという事件から物語は始まるのだが、この妻の死を機に、主人公がこの女性とのそれまでの関わりを「検証」していくというお話です。人というのは何か「事」が起こらないとなかなか気づけなかったり、注意深く考えなかったりしますが、そのことをふと思い出させてくれる作品です。もし誰か(たとえば彼氏や彼女)に何かを気づかせたかったら、「事」を起こすと良いと思いますよ。「事」、というのはそうですね・・・この作品のように別に命に関わる事でなくとも、相手に「えっ」と思わせるようなことですかね。そして、相手にいろいろと思い当たる節について想像してもらうんです。ま、時にはその人との関係性が崩れてしまうかもしれないので、リスクはあると思いますが。。。
2012年5月23日水曜日
判決もコピペなのね
昨日は裁判所で十何回目かの弁論準備手続があった。今年の2月に一旦終結した弁論であったが、その後、審理再開、訴えの変更の申立てを行い、今回は原告(僕)の新たな請求に対する反論が被告より提出された。
2012年5月22日火曜日
断念で残念
今日、新聞読んでたら明石と淡路島を結ぶ「たこフェリー」が無くなるという記事が出ていた。明石海峡大橋が出来て車で淡路に行けるようになったので、乗船客が激減したらしい。すでに半年ほど前から運航は休止されていたのだけど、今日、運航会社の明石淡路フェリーが再開を最終
2012年5月21日月曜日
太陽のリング
今朝は晴れて良かったね。6時過ぎに外が少し暗くなったのでメガネ越しに見てみたら、右上の一部が欠けていました。それからだんだん重なり合っていったわけだけど、ピークを迎えた7時半頃には近所の人たちもみんな庭やベランダに出て来て、一斉に空を見上げてました。地球から見て
2012年5月20日日曜日
五月の花嫁と金環日食
欧米ではジューンブライド(六月の花嫁)と言って6月に結婚式を挙げる人が多い。僕が知るアメリカやカナダの東海岸では、6月は雨が少なくカラッとした晴天の日が続く。大学の卒業式もたいてい6月の初めに催される。澄み渡った青空と、樹々の葉が風にそよぐサラサラという音が何とも
2012年5月19日土曜日
大学院講義
今日から大学院講義が始まった。前期に僕が担当している科目は「医療福祉統計解析学特論」と「保健学研究法特論」。今日は前者の一コマをやったのだが、一般的な話として、大学院の講義は学部のそれより遠慮なくアクセルが踏める感じがして心地よい。どういうことかというと、院
2012年5月18日金曜日
摩天楼はバラ色に
今日は夕方から大阪梅田に来ています。よく行く家具屋さんが「ベッドの寝心地をご体験ください」という企画をやっていて、茶屋町にあるこのホテルの一室を取ってくれました。ベッドはさておき、ホテルとお部屋はあまり期待してなかったのですが、これがまあ思ったよりもハイクラ
2012年5月17日木曜日
toshiz.net ひとまず完成^^
今月3日にオープンした toshiz.net だが、昨夜メルマガのファイルをアップし、ひとまず完成した。これまでは、まだ一部「工事中」で何となく落ち着かなかったのだが、無事竣工して良かったです。これからもコンテンツをどんどん加えて、リフォームも必要ならばガンガンやって、住み心地の良い家にしていくつもり^^。仮想空間の住処だから、増築、減築、建て替えも気軽に好きなようにやれるのが良いですね。経年変化して、色合い風合いが変わってくるのも楽しみです。
さて、昨夜に早速メルマガ登録頂いた皆さま、有り難うございました。夜遅くにも関わらず、たくさんの申込を頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。読んで頂いている人がいればいるほど、配信にも気合いが入ります。昨夜のメルマガのご案内をまだご覧になっていない方はこちらを、案内は読んだけどまだ登録していないよ、という方はこちらも参考にご検討下さい。
これから神戸では雨が降るということですが、空を見るとまだ1時間位は大丈夫ですかね。淡路島はだいぶ霞んで見えますけど。。。僕は今夜は大学のオフィスで仕事します。
さて、昨夜に早速メルマガ登録頂いた皆さま、有り難うございました。夜遅くにも関わらず、たくさんの申込を頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。読んで頂いている人がいればいるほど、配信にも気合いが入ります。昨夜のメルマガのご案内をまだご覧になっていない方はこちらを、案内は読んだけどまだ登録していないよ、という方はこちらも参考にご検討下さい。
これから神戸では雨が降るということですが、空を見るとまだ1時間位は大丈夫ですかね。淡路島はだいぶ霞んで見えますけど。。。僕は今夜は大学のオフィスで仕事します。
2012年5月16日水曜日
メールマガジン「脳とリハビリ」創刊のご案内
先日、このブログで「マルチ感覚リハビリテーション」と題した記事をアップしましたが、今後、この手の記事をメールマガジンとして配信していきたいと考えています。
このブログ「脳科学者の身辺雑記」は、研究職、医療職、リハビリ職以外の方々も含め、本当にいろんな方々に読んで頂いているのですが、「雑記」というだけあって、毛色の違う記事が混在していて、中には脳やリハビリに関する記事だけを読みたいという方もおられるのではないかと思います。
そのようなこともあり、脳やリハビリに関するアカデミックな内容を扱った記事は、ブログで簡単に紹介した上、メルマガの中でみっちりと書いていく方向で考えています。
メルマガの配信は不定期となりますが、月に数回はお送りしたいと思います。僕自身、脳科学やリハビリテーション学を今一度勉強し直したいという思いがあり、日々の勉強の成果を皆さんと共有できれば素晴らしいだろうなと思っています。
もしご興味がありましたら、僕の公式ホームページ toshiz.net のリンク「メルマガ」をクリックし、登録フォームに必要事項をご記入頂きご参加下さい。メルマガ名は「脳とリハビリ ~ Brain & Rehab ~」です。講読は無料です。ご登録後、確認メールが br@toshiz.net から届きます。配信解除はいつでも可能です。
今週土曜日(19日)の早朝(6時)までにご登録頂いた方々には、先日の記事「マルチ感覚リハビリテーション」をメルマガ仕様に編集し、「創刊号」としてお送りさせて頂きます。記念すべき(となるかもしれないレアな)創刊号を是非ともゲットして下さい^^。
坂本年将
このブログ「脳科学者の身辺雑記」は、研究職、医療職、リハビリ職以外の方々も含め、本当にいろんな方々に読んで頂いているのですが、「雑記」というだけあって、毛色の違う記事が混在していて、中には脳やリハビリに関する記事だけを読みたいという方もおられるのではないかと思います。
そのようなこともあり、脳やリハビリに関するアカデミックな内容を扱った記事は、ブログで簡単に紹介した上、メルマガの中でみっちりと書いていく方向で考えています。
メルマガの配信は不定期となりますが、月に数回はお送りしたいと思います。僕自身、脳科学やリハビリテーション学を今一度勉強し直したいという思いがあり、日々の勉強の成果を皆さんと共有できれば素晴らしいだろうなと思っています。
もしご興味がありましたら、僕の公式ホームページ toshiz.net のリンク「メルマガ」をクリックし、登録フォームに必要事項をご記入頂きご参加下さい。メルマガ名は「脳とリハビリ ~ Brain & Rehab ~」です。講読は無料です。ご登録後、確認メールが br@toshiz.net から届きます。配信解除はいつでも可能です。
今週土曜日(19日)の早朝(6時)までにご登録頂いた方々には、先日の記事「マルチ感覚リハビリテーション」をメルマガ仕様に編集し、「創刊号」としてお送りさせて頂きます。記念すべき(となるかもしれないレアな)創刊号を是非ともゲットして下さい^^。
坂本年将
2012年5月14日月曜日
マルチ感覚リハビリテーション
論文を読んだ。Frontiers in Human Neuroscience というFrontiers シリーズの一つに掲載されたレビュー論文。タイトルは "Multisensory Stimulation in Stroke Rehabilitation"。邦訳すると「脳卒中リハビリテーションにおける多感覚刺激」あたりでしょうか。先月にパブリッシュされているの
2012年5月13日日曜日
母の日のカーネーション
夕方、駅前のスーパーでロッテのガーナチョコレートを2枚買うと抽選に1回参加できるというささやかな企画がありました。僕はまったく訳が分かっていなかったのだが、息子のレイ君(6 歳)がどうしてもクジを引きたいというのでチョコを2枚買うことにした。88円 × 2。まあ、食後酒の
理学療法士になる理由
先日、うちの新入生の何人かを病院見学に連れて行った。「理学療法入門演習」という科目で僕の班に当たった4〜5名の学生です。まだ解剖学を学び始めたばかりで、そりゃ右と左くらいは分かるでしょうが、理学療法の専門的なことはまだ知らない人たちです。数年後にはみんな理学療
2012年5月11日金曜日
少しずつ生まれた調和することのできない考え方の違い
数日前の記事だったと思うが、asahi.comに女優の宮沢えりさんが離婚するとのニュースが出ていた。この女優さんのことは良くは知らないのだが、大昔に横綱の貴乃花(当時はまだ大関で、「貴乃花」ではなく「貴ノ花」だったと思う)と婚約したとかするとかで騒がれていたのは覚えている。
その後、何年かの後にハーバードの映画館で日本映画を観た時に、「キレイな人だな」と思ったのが、この女優さんとの再会だった。確か「トニー滝谷」とかいう村上春樹の短編小説を映画化したものだったと思うが、その時は映画の最後のクレジット(役者さんとか裏方さんとかの名前が切れ目なくドンドン下に降りてくるやつ)を見て、「あ、あの人、宮沢えりだったんだ。。。」と初めて気付いた次第である。。。
それ以来ですね。宮沢えりさん。今回は離婚されるとのことで、その背景にはいろいろとご事情があるのでしょうけど、「少しずつ生まれた調和することのできない考え方の違い」というコメントは妙に僕の心に響きました。これって別に夫婦にだけ言えるようなことではなくって、様々な人間関係に当てはまり得ることだと思う。より正確には「(関係を重ねることで)少しずつ明確になった調和することのできない(もともとの)考え方の違い」なんじゃないかと思うけど。。。
その後、何年かの後にハーバードの映画館で日本映画を観た時に、「キレイな人だな」と思ったのが、この女優さんとの再会だった。確か「トニー滝谷」とかいう村上春樹の短編小説を映画化したものだったと思うが、その時は映画の最後のクレジット(役者さんとか裏方さんとかの名前が切れ目なくドンドン下に降りてくるやつ)を見て、「あ、あの人、宮沢えりだったんだ。。。」と初めて気付いた次第である。。。
それ以来ですね。宮沢えりさん。今回は離婚されるとのことで、その背景にはいろいろとご事情があるのでしょうけど、「少しずつ生まれた調和することのできない考え方の違い」というコメントは妙に僕の心に響きました。これって別に夫婦にだけ言えるようなことではなくって、様々な人間関係に当てはまり得ることだと思う。より正確には「(関係を重ねることで)少しずつ明確になった調和することのできない(もともとの)考え方の違い」なんじゃないかと思うけど。。。
2012年5月10日木曜日
高知の宿
来月、高知で「教育後援会」という集まりがあり、宿舎を探している。別に僕が会の幹事で会員のみなさんのお宿を手配しているわけではなく、僕が個人的に泊まる旅館かホテルの一室を探しているわけだが。。。
2012年5月9日水曜日
「意味」って、どういう意味?
昨夜は今朝の講義に向けて小テストの採点をしていたのだが、学生たちの答案の中でどうしてもひっかかる言葉使いがあるんですね。
「理学療法研究論」というクラスで、研究の仕方とかを教えているんですが、その中で統計の話が出てきます。まだ学期が始まったばかりなので、先日は「物差し」の話をしました。統計学的には物差しの種類は三つあり、それらは「名義尺度」「順序尺度」「間隔尺度」と言います。
簡単に言えば、名義尺度は人の名前(名義)みたいなもので(そのまんまやね)、物事をラベリングしたり分類するために使います。たとえば入試の主催者が受験生の受験番号を申込順ではなくランダムに発行する場合などは、その番号の大小に特に意味はないですね。番号は主催者が入試を管理するための単なる整理番号です。「性別」なんかも名義尺度です。もちろん「男」「女」という属性の意味するところを追求していけば、いろいろと語れることはあるわけだけど、ある集団の中にいる男と女を機械的にXYなのかXXなのかで分けるだけでは、男女間に「大小」やら「前後」やら「優劣」やらといった関係があるのかどうかは分からない。
順序尺度は順序・順位を表す尺度ですが(これもそのまんまやね)、一等と二等の差がどれだけあるのかを語るものではない。「一等」「二等」という言葉が出てきたのでこれを使うと、兵隊さんの職階は順序尺度です。一等兵と二等兵。この間にどれだけの権威の差や能力差や俸給差があるのかは分からないけど、一等兵は二等兵よりも位が上というのは分かる。。。理学療法士が日常行う筋力検査「MMT」も順序尺度の代表例ですね。MMTで「2」の筋力と「3」のそれとを比較すると「3」の方が筋力はあるわけですが、「2」と「3」と「3」と「4」の筋力差が同じかと言うとそうではない。数字の上では差分は同じ「1」だけど、その大きさが同じかどうかは分からない。単位「ニュートン」で測るとかなり違うだろう。
間隔尺度は我々が日常、物の長さを測るために使う、あの目盛りのついた「定規」に代表される尺度で、目盛りの間隔が等しい(等間隔の)尺度です。距離を「メートル」で表すと、1mと2mの間の1mも、100mと101mの間にある1mも同じ1mとなります。「秒」や「分」で表す場合の時間も間隔尺度ですね。
で、ここまでがそれぞれの尺度の定義・解説で、学生さんたちもここまでは良く理解しているのですが(実は理解していなかったりもするのだがここでは不問にする)、その尺度(とりわけ順序尺度と間隔尺度)が示す数値の解釈となるとかなり怪しくなってきます。
学生の解答でよくあるのが、『順序尺度が示す数値の大小または数値そのものには「意味がない」が、間隔尺度のそれには「意味がある」』という解説。。。
うーん、順序尺度における数字の大小には意味あるでしょ。一等と二等はその数字によって序列を意味しているわけだし、MMTの2と3では筋力の大きさは随分と違うでしょ。兵隊さんや患者さんにとって、この違いは大きな意味あるんじゃないの?
学生は言うかもしれない。
「いや、そういう意味ではなくって・・・」
じゃ、どういう意味なん? 「意味」って、どういう意味???
たとえば身長は間隔尺度で測れるが、身長170.1 cmと170.2 cmの差0.1cmに何か意味あるの? 多くの場合、MMTの2と3の差の方が意味あるよ。
おそらく他の誰かが書いた本やらヤフーやグーグルで上位表示されるネットの記事やらを鵜呑みにして書いているのだろうけど、自分が使う言葉についてはその意味をよく考えた(定義・解説した)上で使うようにしましょうよ。。。
「理学療法研究論」というクラスで、研究の仕方とかを教えているんですが、その中で統計の話が出てきます。まだ学期が始まったばかりなので、先日は「物差し」の話をしました。統計学的には物差しの種類は三つあり、それらは「名義尺度」「順序尺度」「間隔尺度」と言います。
簡単に言えば、名義尺度は人の名前(名義)みたいなもので(そのまんまやね)、物事をラベリングしたり分類するために使います。たとえば入試の主催者が受験生の受験番号を申込順ではなくランダムに発行する場合などは、その番号の大小に特に意味はないですね。番号は主催者が入試を管理するための単なる整理番号です。「性別」なんかも名義尺度です。もちろん「男」「女」という属性の意味するところを追求していけば、いろいろと語れることはあるわけだけど、ある集団の中にいる男と女を機械的にXYなのかXXなのかで分けるだけでは、男女間に「大小」やら「前後」やら「優劣」やらといった関係があるのかどうかは分からない。
順序尺度は順序・順位を表す尺度ですが(これもそのまんまやね)、一等と二等の差がどれだけあるのかを語るものではない。「一等」「二等」という言葉が出てきたのでこれを使うと、兵隊さんの職階は順序尺度です。一等兵と二等兵。この間にどれだけの権威の差や能力差や俸給差があるのかは分からないけど、一等兵は二等兵よりも位が上というのは分かる。。。理学療法士が日常行う筋力検査「MMT」も順序尺度の代表例ですね。MMTで「2」の筋力と「3」のそれとを比較すると「3」の方が筋力はあるわけですが、「2」と「3」と「3」と「4」の筋力差が同じかと言うとそうではない。数字の上では差分は同じ「1」だけど、その大きさが同じかどうかは分からない。単位「ニュートン」で測るとかなり違うだろう。
間隔尺度は我々が日常、物の長さを測るために使う、あの目盛りのついた「定規」に代表される尺度で、目盛りの間隔が等しい(等間隔の)尺度です。距離を「メートル」で表すと、1mと2mの間の1mも、100mと101mの間にある1mも同じ1mとなります。「秒」や「分」で表す場合の時間も間隔尺度ですね。
で、ここまでがそれぞれの尺度の定義・解説で、学生さんたちもここまでは良く理解しているのですが(実は理解していなかったりもするのだがここでは不問にする)、その尺度(とりわけ順序尺度と間隔尺度)が示す数値の解釈となるとかなり怪しくなってきます。
学生の解答でよくあるのが、『順序尺度が示す数値の大小または数値そのものには「意味がない」が、間隔尺度のそれには「意味がある」』という解説。。。
うーん、順序尺度における数字の大小には意味あるでしょ。一等と二等はその数字によって序列を意味しているわけだし、MMTの2と3では筋力の大きさは随分と違うでしょ。兵隊さんや患者さんにとって、この違いは大きな意味あるんじゃないの?
学生は言うかもしれない。
「いや、そういう意味ではなくって・・・」
じゃ、どういう意味なん? 「意味」って、どういう意味???
たとえば身長は間隔尺度で測れるが、身長170.1 cmと170.2 cmの差0.1cmに何か意味あるの? 多くの場合、MMTの2と3の差の方が意味あるよ。
おそらく他の誰かが書いた本やらヤフーやグーグルで上位表示されるネットの記事やらを鵜呑みにして書いているのだろうけど、自分が使う言葉についてはその意味をよく考えた(定義・解説した)上で使うようにしましょうよ。。。
2012年5月6日日曜日
スツール
スツールを買った。「シューメーカーチェア」という。デンマーク製。デンマークの家具にはなかなか良いものがある。イタリアの家具はスタイリッシュではあるものの実用性がなかったりするのだが、デンマーク製に代表される北欧家具はデザインと共に使い勝手や心地良さが追求されている。国民性の違いだろう、たぶん。いや、きっと。。。イタリアの職人が地中海の眩しい太陽の下で「暖かさ」や「ぬくもり」をモチーフとした椅子を制作するわけがない。彼らにとっては触れた時の心地良さなんかじゃなくって、陽光に照らされた時のガラスの輝きが重要なのだ。いや、別にイタリアの家具が悪いと言っているわけではない(僕のオフィスの、あのオレンジ色の椅子はイタリア製だ)。ただ国の立地と国民性とそこから生まれるインテリアのあり様には深い関係があるはずだということを言いたいだけである。北欧は行ったことないけど、北極に近いからさ。きっとイタリアにはないものがいっぱいあるんだと思う。。。今日買ったスツールはもともと農民が乳搾りをするための椅子として誕生し、その後、靴職人の作業用スツールとして改良されたものらしい。ブナを削って作った無塗装の作品。自然な感じ。ハウスメーカー的な言葉を使えば「北欧モダン」。何はともあれ、座り心地は良好です。
2012年5月5日土曜日
菖蒲湯
今夜は菖蒲湯に入った。別に有馬温泉や城崎温泉にまで足を伸ばしたわけではない。家の湯船にダイエーで買ってきた菖蒲を4、5本、浮かべただけである。裸の身で植物に囲まれると何だか気持ちがほっとする。旅館の露天風呂に入ると気持ちが妙にくつろぐのは、ひょっとすると温泉水の成分云々ではなく、樹々の香りや川のせせらぎといった周囲の自然とのふれあいにあるのかも
2012年5月4日金曜日
5月4日のプロムナード
昨日に引き続き今日も朝からランニング。走るには今が一番良い季節かもしれない。暑くもなく寒くもなく。先月の今頃はまだ桜も咲いていなかったのに、いつの間にか街は緑で溢れている。木々のライフサイクルって凄いね。季節に忠実。それも毎年毎年。。。僕がいつも走る遊歩道には数キロに渡ってツツジが植えられている。ここ数日はとてもキレイ。こりゃ見ないと損だ。明日も晴れたら走るつもり。お金がなくても出来る贅沢。。。午後は御影のレストランで食事した。初めて行った店だったけど、なかなか良かった。また行きたい。店を出ると向こうの通りからお囃子が聞こえてきた。そうか、今日は5月4日、だんじり祭りだ。地車曳いて練り歩き。。。
2012年5月3日木曜日
toshiz.net オープン
先ほど坂本年将公式サイト toshiz.net を公開しました。素人の手作りサイトでまだまだ直したいところはあるのですが、取りあえずお披露目します。携帯でうまく見れるかどうか分かりませんが、試しに一度覗いてみて下さい。サイト内のリンク「メルマガ」は後日アップし、改めてご案内させて頂きます。お気づきの点、ご要望などありましたら、info@toshiz.net にお寄せ下さい。新緑の5月、気持ちの良い季節ですね。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
坂本年将
坂本年将
みんなで繋ごうニューロンの輪
数日前にうちの大学の卒業生(一期生の神田君。「龍馬」の方)から連絡があり、講演を引き受けることになった。何やら同窓会の総会なるものがあって、その席でちょっとしたお話をということです。ま、前座の余興ですな^^。できるだけ、肩肘張らないバカバカしい話(そうは言ってもレベルは高いよ)をしようと思うのだが、どんな話が良いだろうか。。。1分ほどああでもない
2012年5月1日火曜日
ブログサマリー 2012.04
2012年4月(記事数:25)
今年度は入学式から大荒れで、何だか波乱の多い一年になりそうな予感。荒れると何かと不幸なことや厄介なことも起こるわけだが、これまで形を成していたものが一旦壊れて再構築される絶好の機会ともなる。物事というのは両面印刷されていて、アップサイドの裏にはダウンサイドが
今年度は入学式から大荒れで、何だか波乱の多い一年になりそうな予感。荒れると何かと不幸なことや厄介なことも起こるわけだが、これまで形を成していたものが一旦壊れて再構築される絶好の機会ともなる。物事というのは両面印刷されていて、アップサイドの裏にはダウンサイドが
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