今夜は菖蒲湯に入った。別に有馬温泉や城崎温泉にまで足を伸ばしたわけではない。家の湯船にダイエーで買ってきた菖蒲を4、5本、浮かべただけである。裸の身で植物に囲まれると何だか気持ちがほっとする。旅館の露天風呂に入ると気持ちが妙にくつろぐのは、ひょっとすると温泉水の成分云々ではなく、樹々の香りや川のせせらぎといった周囲の自然とのふれあいにあるのかも
しれない。
さて、菖蒲湯の歴史は長い。古い書物によれば中国の人々は6世紀以前から長寿健康を願い湯に菖蒲を用いていたという。日本では戦国時代(500年ほど前)に宮廷の人々の間に広まり、江戸時代(300年ほど前)になって大衆化したらしい。端午の節句に菖蒲湯に浸かる慣習がどこから来たものなのか諸説あるようだが、いつしかこの季節の変わり目に薬湯に浸かり、皆が無病息災を願い出したと考えるのが穏当なようである。
うーん、今夜は湯から上がった後のほっこりとした感じがいつもと違うような気がする。菖蒲が放つアロマの効果もあるのかもしれない。実際のところ、菖蒲の成分が効いているのかどうかは分からないのだが、極端な言い方をすればそんなことはどうでも良いことだ。医者がくれる風邪薬とかだってホントに効いてるのかどうかなんて分からないわけだしさ^^。
五月五日のこどもの日。鯉のぼりや柏餅、鎧兜だけじゃないんですよね。
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