昨夜のブログ(
G線上のアリア)を書きながら何とはなしに頭にあった言葉は「進化」や「変異」という言葉。遺伝子を意味する gene という言葉をもじった meme(ミーム)という言葉があるが、音楽作品もミームの一種と言える。遺伝子のように複製され、世代を超えて受け継がれ、時として変異する。「G線」の場合はバッハの死後100年を経た時点で突然変異が起こったようなものである。でもこの変異が起きた後であっても、世に広められ弾き継がれることが無ければ今の世で僕たちがこの曲を耳にすることは無かったはずである。仲間を作り再生を繰り返すという点においては、人のコミュニティーにおける文化の伝播・継承も、一つの脳における記憶の形成・定着も同じ手続きを踏んでいそうである。社会と個人。ミームと記憶。変異と淘汰。考え始めると、いろんなことが繋がっていく。
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