2012年11月29日木曜日

語学教育って求められてんの?

うちの学部の「自己点検小委員会」という委員会の座長をしてて、今日は少しこの筋(スジ)の仕事をしていた。大学を評価する内部機関だか外部機関だかがあって、その人たちが評価した内容に対して返答していくという仕事です。こういうのもハラスメントだとか、GPAだとか、秋入
学だとか、といったことと同様に、アメリカの大学からの輸入なんだと思います。

で、まあ、それはそれで良いんですが、その中に、うちの学部では語学教育が足らないなんて評価がありました。ここで言う語学教育というのは、たぶん外国語教育のことで、主に英語教育のことを言っているように思います。また、これに関連して、卒後すぐに国際社会で通用する人材を育成していないなんて評価もありましたね。。。あ、ご心配なく。これ、別に秘密情報じゃないですから。いずれ大学のホームページなどで公開される情報です。

でね、まあ、僕も確かに仰せのとおりだとは思うんですが、国際社会で外国語使って活躍したいと思ってる学生ってどれだけいるんだろ? 僕の周りにはほとんど、いや、全くいないね。需要ないですよ。それに、みんな日本語使って日本の病院でちゃんと仕事できるか心配してるような状況なんだから、これを飛び超えて「国際社会」はないでしょう。まだ一歩も歩けない患者さんに、「さあ、走りなさい」って言ってるようなもんですよ。

僕自身は海外に長くいた人間ではあるのだが、別にみんながみんな海外行く必要はないと思っている。一口に「国際社会」と言ってもいろんな「国際社会」があるわけで、ただ海外で仕事すりゃ良いってもんでもないでしょ。英語教育にしても、大学の科目の中でチョロっとやったぐらいでホントに身に付くほど甘いもんではないわけだしさ。確かに英語も出来た方が出来ないよりは良いと思うけど、出来なきゃ出来なくったって良いじゃん。就職して英語が出来たからって、「英語手当」みたいなものが付くわけでもないわけだし。。。

さあ、どんな風に回答したら、みんなにとって一番良いんだろう。上の評価に対して。ま、ここで書いたようなことは書かずに、「学部を上げて、一人でも多くの国際的人材を育成できるよう、中長期的な計画を立て、粘り強くこの課題に取り組んでいきたい」なんてことで納めておいた方が、やっぱ無難なんだろうね。。。座長だしさ。

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