年末に仕事絡みの話が続いて申し訳ないのだが、昨夜の続きで新カリキュラムのお話を。このブログでも何回か登場している科目で「臨床理学療法学演習」という3年生の後期に開講している科目があるのだが、どうやらこの科目を「より臨床的な」科目にしたいという意向がカリキュラム
委員(ワーキンググループ)の間にあるらしい。。。確かにそうだよな。3年後期と言えば、4年生の病院実習の直前だし、4年で現場に出た時にバリバリやるには実践的な練習は必要だわな。賛成!
でもね、それ、どうやってやるの?
WGの提案では、今60コマある科目を二つに分け、30コマを演習に、そして残りの30コマを実習にしてはどうかということだった。「演習」と「実習」とどう違うのか、僕には今イチよく分からないんだけど、彼らが言うには、実習では「身体を使ったものを」とのことだった。たぶん、学生が身体を使って何かをするということなのだろう。。。確かにそうだよな。何かスキルを身につけるには、身体を動かした方が良いに決まってるよね。賛成!
でもね、それ、どうやってやるの?
彼らが言うには、「ロールプレイ」とかが「身体を動かすこと」の一つらしいのだが、一応、今でも患者さん役とセラピスト役を決めて、OSCEに向けての練習とかでやってるんだよね。で、その他「身体を使うこと」で何ができるだろ? 学生同士の触り合い?つまり、関節の角度や筋力を学生同士で測り合ったりすることだ。 でも、これも学内のいろんな実習ですでにやってるわけだし、今以上にさらに時間を取って授業の中でやる必要もないんじゃないのかな。授業の中でがんばってやっても慣れるところまではいかないわけだしさ。
WGのある教員なんて、この60コマをやった上にさらに「臨床に役立つ実習」を新科目として設置することまで考えていたようなんだけど、何すんの? 科目名は「より臨床理学療法学実習」とか「たくさん臨床理学療法学実習」とか「みっちり臨床理学療法学実習」とか、何かそんなのになるんかな。。。
ま、身体を動かせば、確かに何か臨床に役立ちそうなことは出来そうな予感はするわけだけど、そのレベルの提案ならオレでもできるよ。もちろん提案するのは自由だし、みんなでどんどんアイデア出したら良いとは思うんだけど、演習の現状についてよく把握もしてないのに、安易に陳腐な提案するのはやめて欲しいよね。
これは一般論だが、教員も臨床家も、この理学療法士の世界ではみんな口を揃えて「臨床、臨床」って言ってて、「学校では患者が診れないからダメだ」なんてこと言ってる人も日常的に見かけるけど、そんなに現場が大事なら、1年から4年まで、病院に住み込みで臨床実習やったら良いんじゃないの? わざわざ患者のいない大学で遠回りな教育する必要ないじゃん。
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