2013年1月10日木曜日

そのまんまやん

今日ある学生と雑談していたんだけど、その子が言うには、「生活に楽しみがない」とか。でも、よく話を聞いてみると、パチンコにハマってるって言うんだ。いや、正確には「ハマってしまっている」らしい。本人は負けるのは重々承知しているし、別にそれをして特に楽しいわけで
もなく、できれば辞めたいと思っているのだが、気がつけば台の前に座っているという。タマを打つスタイルは、その日の有り金が全部無くなるまで、といった気前の良い打ち方である。

「この前、負けた分を取り戻したいと、どうしても思うんですよ」

「財布に5000円あるじゃないですか。それで今日は3000円しか使わないと決めていても、それを全部使い果たすと、残っている2000円で失った3000円を取り返せるんじゃないかと思ってしまうんです」

「ええ、ええ。そんなことではダメだとは分かってるんです。でも、一晩寝ると、また同じことを繰り返してるんですよ」

先日、このブログで描いた僕の仮説がそのまんまに正しいことが彼をもって証明されたわけだが、すでに深くパチンコの網に絡めとられている彼をそこから救い出す手だてはあるのだろうか。臨床心理学的には既にいろんな理論があったりするのだろうが、人が強固に形成された習慣から離脱するプロセスについて、僕なりに少し考えてみたいと思う。

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