ここ数年、僕の研究室では「運動学習」と「習慣形成」をテーマに学生を募集しています。ですからこの二つのいずれかをキーワードにした研究であれば、あなたと私は志を同じくしている可能性が高いのです♡
でもですね。研究室を決める時点で具体的にテーマは定まっていなくても構いません。と言うのも、大体において学生が初めに着想したテーマで卒業研究が走ることはないからです。
テーマの絞り込み、具体的な研究デザインは、毎週打合せを積み重ねることで進めていきます。そしてその結果、「運動学習」にも「習慣形成」にも関係のないテーマに辿り着くことも多々あります。
たとえばですね。
これまでうちで卒研していった学生の代表的な研究としては、
1) Hirano M, Yano M, Sakamoto T: Exercise is an essential component that determines the effect of weight reduction programs. Kobegakuin Journal of Rehabilitation Research 6: 45-51, 2011
2) Saiki H, Sakamoto T: A sex difference in visuomotor adaptation. Kobegakuin Journal of Rehabilitation Research 7: 79-88, 2012
といったように、そのまんま習慣形成に関するもの(一つ目)や運動学習に関するもの(二つ目)もあることはあるんですが、
中には、
「理学療法士の顔」
「幸せの成り立ち」
「リハビリ室の空間設計」
といったテーマで卒業していった人たちもいます。
だから、究極的には何でもアリなんですよ^^
ただ、卒業研究をどこのラボ(うちの学部では「ゼミ」と呼んでいるようですが)でやるかは、そこから何かを学び取りたいと思っている人たちにとっては結構大事な決定事項ではないかと思います。特定の教員と顔を合わせる機会が増えますのでね。
これは「誰から学びたいか」ということにもなると思うので、卒業研究だけではなく、いろんな意味で自分が成長できると思えるラボを選択すれば良いのではないかと思います。
先日、「ダスティン・ホフマン」というタイトルのブログを書いたんですが、研究室を選ぶ上でもこの話は参考になると思います。あっ、でもみんなはダスティン・ホフマンって知らないかな? アメリカの映画俳優なんですよ。
僕も最近の作品は知らないんですが、昔の代表作としては、卒業(1967年)とか、クレイマー、クレイマー(1980年)とか、レインマン(1988年)なんかがあります。
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