2013年10月25日金曜日

プラトーの後に

雨、降ってるね。台風が来てるらしい。と言っても、ここらはシトシトぴっちゃん程度で可愛いもんですけど。。。今日の午後は4年生の授業で学院近くのデイサービスセンターへ。デイサービスというのは、僕も実は正確には知らないんですけど、主にご自宅で生活されているお年寄りに半日なり一日なりご自宅とは違う環境で過ごしてもらうためのサービスです。利用者の大半は脳卒中の後遺症などを持っていたりして、介護保険を使って利用されています。

サービスの内容は、施設によって様々なんでしょうが、今日お伺いした「リハ・リハ」さんでは、おしゃべりのための憩いの場はもちろんのこと、さまざまな運動器具やキッチンの設備などもあって、利用者さんたちは、お話したり、身体を動かしたり、料理を作ったりして時間を過ごすようです。ま、身体に障害を持ったお年寄りのためのテーマパークと言うか健康ランドと言うかスポーツジムと言うか、とにかく利用される方が楽しく有意義に時間を過ごすための仕掛けが施された空間なんだと思います。

最近、本当にこういうお年寄りのためのお店って多いですよね。僕はいつも思うんだけど、街を歩いていてちょっと周囲を見渡せば、そこにはコンビニがあり、整骨院があり、デイサービスセンターがあるって感じだね。つまりこれらのサービスを必要としている人がこの世の中にはわんさかいるってことですよ。

見学の方は、作業療法士でもある大浦社長とうちの卒業生のH先生に案内して頂いたんですが、H先生との雑談の中で、実際にサービスの効果をどう測るかといった話になりました。歩く速さとか、足腰の強さとか、身体面ではなかなか目に見える効果を生み出すことは難しいようなんだけど、うまく行けば、サービスを受けることによっての利用者さんたちの気持ちの変化はあるんだろうね。

話を聞きながらふと思ったんだけど、たとえばうちの学生って運動機能的にはプラトー(頭打ち・横ばい)じゃないですか。でも教育を受けることによって気持ちは日々変わっていくわけで、それを僕らは「成長」と呼んだりする。だからさ、デイサービスの利用者さんにしろ、リハビリの患者さんにしろ、身体機能の改善がたとえ頭打ち(プラトー)になったとしても、理学療法なり作業療法なりを通してその人がその人の人生の中で成長することを手伝ってあげることは出来るのかもしれないね。ま、ちょっとセラピーのレベルとしては形而上的な意味において高くなるのかもしれないけど。

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