2013年12月21日土曜日

もうすぐそれでメシ食っていくわけだからさ

今日の午後は3年生の実技試験(OSCE)があった。約20名からなる全員に同じ問題を出し、5分間で模擬患者の評価をしてもらった。いつものことながら問題には少しひねりが入っていたので、自らが得た検査結果に戸惑う学生も少なからずいたみたい。同じ課題に取り組んでも学生ごとに振る舞いは大きく異なるんですよね。つまり、問題文と模擬患者から得られる一つ一つのサインの読み取り方が学生によって大きく違うということですよ。検査測定の正確さはある程度練習を重ねることでエラーの幅を縮小していくことが出来ると思うし、実際に多くの学生は具体的に「これを測って下さい」と言われればそれが事前に練習してきたものである限りかなり正確に測ることができるんだけど、状況に応じて何から測り始めれば良いのか、またその次に何を測れば良いのかという検査測定の組み立てにおいて大きく差が出てしまうんですよね。野球のピッチャーにたとえて言えば、コーチに「ストレートを投げろ」「カーブを投げろ」と言われればそのとおりに投げることができるんだけど、打者の様子や試合の状況に応じて自分で配球を組み立てることが十分にできないってことですよ。それにしても、もう少し検査技術自体も磨いた方が良いと思うよ。もうすぐそれでメシ食っていくわけだからさ。

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