2014年6月1日日曜日

期待の中身

学会終った!目まぐるしく動き回った3泊4日の旅で、いろいろブログに書きたいことはあるんだけど、今夜は本学会最後にあった市民公開講座について書いてみますかね。ランチに出てて途中参加になってしまったんですが、iPS細胞のお話をiPSの本家本元京都大学中畑龍俊教授からお伺いすることができました。「iPS細胞が変えるリハビリテーションの未来―臨床応用の可能性―」。リハビリテーションは再生医療における第4の柱とのこと。セラピストの皆さん、随分とリハビリに期待が高まっているんですよ。。。でもね、コレってどういう期待なのかちょっと考えてみる必要があるように思うんだよね。ご講演が終ってからの質疑応答の時間に一つ質問させて頂いたんだけど、それは「セラピストがバイオロジーをどこまで知る必要があるのか?」ってことです。現状、分子生物学や遺伝学ってリハビリ士の教育カリキュラムに全く組み込まれていないんだよね。人間のような多器官からなる多細胞生物がそうあるために必要な分化のメカニズムの基本すら理解してないセラピストって山ほどいると思うんです。ま、そういう教育をしてないからそれは当然のことなんだけどさ。そういう、言ってみればiPSに関わる基本的なことを何も知らない人たちにサイエンティストたちが期待する場合の「期待」ってどんな期待なんだろうなって思うわけですよ。先生からは「それは大変難しい問題ですね」という趣旨の回答を頂いて、結局どう考えていけば良いのかということについての明言は避けられたわけですが、セラピストの皆さんには僕がした質問の意味するところを是非とも深く考えて頂きたいもんですね。。。

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