2014年10月23日木曜日

山高ければ谷深し

僕の息子は今、小学3年生なのだけれど、最近少しずつ僕が何を生業にして生活しているのかを理解するようになってきた。それで最近は将来、僕が今しているような仕事をしたいという思いが芽生えてきているようなのだ。念のため申し添えておくと、ここで言う「僕の仕事」というのは、脳科学者でもなく理学療法士でもなく、「大学の先生」ということなんだけどね。。。まぁ、家で小さな店を営んでいるとか、芸能人やプロ野球選手のようにテレビに出演するような職業(出てる人もいるけどね)ではないので、息子がどれだけ僕の仕事の中身を理解してそんなことを言ってるのか定かではないのだけれど(おそらくほとんど理解していないだろう)、親父としては我が子がそう言ってくれることにそれほど悪い気がするものではない。もちろん、まだまだこれからいろんな大人たちと出会うことでなりたい職業というのはどんどん変わっていくのだろうけど、大学の先生を目指すというのはそれほど悪いことではないと思う。その場合は大学の先生の中でも何を教える先生になるかを一応決めないといけないんだろうけど、それを考え始めるとこれはなかなか難しい選択になりそうだ。最もシンプルな決め方はその子が何に興味を持てるかということになるんだろうけど、アカデミーの世界というのはそれだけでウマくいくほどシンプルな世界ではない。たとえば、これまでであれば僕のようにリハビリ系学部の教員になるのは学力的なことを言えばそれほど難しいことではなかったのだけれど、今、小学生の子たちが大学を卒業する頃に果たして今の世が続いているかというとそれはかなり疑わしいことだと思う。山高ければ谷深し。学術の世界にも浮き沈みはあるからね。

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