卒業した大学や専門学校で本格的にニューロサイエンスを学ぶ機会がなく、リハビリへの臨床応用や学術研究を行うにも基礎科学的な部分の理解に不安があるというリハビリ専門職の方々を対象とした入門講座です。
CBRベーシック第1期開講日(神戸で開催。月1回、全3回のプログラムです)
第1回 2015年1月25日(日)10時〜18時
第2回 2015年2月22日(日)10時〜18時
第3回 2015年3月22日(日)10時〜18時
神経解剖学、電気生理学、分子生物学をベースに、感覚、運動、学習、記憶といったニューロサイエンスの主要なテーマについて全18時間の講義を行います、とご案内した分。
今回、これに使用するテキストが決まりました。
Eric R. Kandelら編集の『Principles of Neural Science』です。
今から20年近く前(1997年頃)、Kandel 博士らの拠点コロンビア大学で僕は神経科学を学び始めたんですが、その時、授業で指定された教科書がこの『Principles of Neural Science』でした。今、手元にないので確かじゃないんだけど、確か第3版でしたかね。まだ彼がノーベル賞を取る前です。
もちろんアメリカの大学の教科書だから訳書ではなく原書でした。というか、この本、今年に入るまで日本語版無かったんだって...。分厚いしね...。
昨年、原文の第5版が出てさらに厚みを増したんですが、第3版と比べるとユーザーフレンドリーなインターフェイスに変わっています。昔はもっと取っ付き難い硬派なテキストだったんですけども。。。
ま、そんなこともあり、今回、この本に沿ってやってみる気になりました。今一度読み返してみると、偶然にもこのスクールの企画、と言うか依拠するニューロサイエンスのパラダイムにぴったりハマっていて、時間が経てば経つほど最適な教科書のように思えてきたんです。
このスクールの「神経解剖学、電気生理学、分子生物学をベースに、感覚、運動、学習、記憶といったニューロサイエンスの主要なテーマに・・・」というくだりは、実は元を辿れば Kandel 先生(そしてMITの諸先生方)からの影響を受けているんですよね。
いやぁ、この企画を着想した時には全くこの本のことなんて考えてなかったんだけど、何かの巡り合わせで再びこの本に帰ってきました。不思議な再会。
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