神戸学院大学 総合リハビリテーション学部 准教授 坂本年将のブログです。日々の生活についてアレコレ書いていきます。専門は脳科学(PhD)とリハビリ(理学療法士)です。脳とリハビリ研究所 Facebook ページ https://facebook.com/cbr.jp
2015年3月9日月曜日
地域に根ざしたリハビリテーション
先日、ある医師から連絡があった。その先生が言うにはうちのPT(理学療法士)が按摩ばかりしているとのこと。あっ、按摩って「あんま」って読みます。モミモミするやつですね。ま、具体的な状況やら事情やらは分からないので取りあえずのところ「ほんま」ですかぁ...と返したんですが、どうやら動ける人でも訪問(往診)でも何でもかんでも按摩してるみたいなんですよ。ひょっとするとそれはPTの世界で言う「徒手療法」なのかもしれないんですが、その先生の目から見たらどうみても按摩にしか見えないそうです。。。患者さんたちも「揉んでもらって身持ち良かった」という感想ばかりで、ま、それはそれで満足してもらっているのかもしれないんだけど、もっと身体の動きがダイナミックに変わっていくようなリハビリしてよ、という思いがその先生にはあるようです。なんとなく、でも明確に、想像できますね...その情景自体は。。。訪問リハについても似たような話はときどき聞きますね。「訪問」っていわゆる「地域リハ」の象徴みたいなものだと思うんですが、PTがそこでやってることはマッサージとか関節運動ばかりだって。ま、もちろん地域リハと呼ぶにふさわしい特殊なリハをされておられるセラピストもいるとは思うんですが、「訪問マッサージ」に類いするそういうのも「地域に根ざしたリハビリテーション」の実態の一角なのかもしれないですね。
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