今回のセミナーでは「患者さんの診方」を学びます。
講義とグループワーク(演習)を行う予定ですが、僕は今回は黒子というか、パートナーの永井先生がこれまでご自身でやられていたセミナーを紹介し、そこに少し神経行動学的な視点を添える役目を担います。
グループワークは架空の患者さんを題材に、何名かで症状・障害の解釈をしたり、それに基づく治療手段を考察したりといった、学校の授業などでも行うような内容が主体になるかと思います。
僕の関心は、経験の浅い学生・セラピストに対する臨床教育を行うということに加え、人の物事に対するリーズニング(考え方)、セラピストの患者さんを見る上でのリーズニングの在り方を神経行動学的(neuro-behavioral)に理解することですね。
そしてそうやってリーズニングの本質を理解した上で、(必要であれば)セラピストの行動変容をどう促していけるかが僕にとってのテーマになります。そう、セラピストの思考パターン(リーズニング)に介入して、彼らの臨床での行動パターンを変容させていくんです。
コレ、なんかに似てますよね。「認知行動療法」かな? いや、問いかけたり課題を設定したりして本人に気づいてもらうというやり方自体は今流行りの「コーチング」かもしれないね。
ま、そういう呼び方自体は僕にとってはどうでも良いことなんですが、このセミナーはきっと皆さんにとって貴重な手続き学習の場になるということです。
MITにいた頃はマウスやショウジョウバエを教育してたんですけど、今度は人間を教育しちゃうってわけですよ。高等とか下等とか、スノブな分類はいろいろあるけど、「生き物」っていう点ではみんな共通してるよね。推論のバイオロジーに基づく臨床教育です。
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