9月12日・13日、淡路夢舞台国際会議場にて開催の【CBR2015】に向けて「学会長からのメッセージ」を書いてみました。7月1日より参加受付を開始します。
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皆さん、こんにちは。脳とリハビリ研究所の坂本年将です。今年もCBR学会を開催します。"CBR"というのは "Center for Brain and Rehab" (脳とリハビリ研究所)の頭文字をとったものです。約3年前、2012年9月22日に Facebook 上に設立した研究所です。それまでかなりしばらくの間(十数年以上)リハビリの世界から離れていた私なのですが、この研究所の最初の事業として配信を始めたメールマガジン【脳とリハビリ】が思いのほか好評で、そこをご縁にいろんな方々との出会いが始まり、今に至ります。
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CBR2015学会長からのメッセージ
この学会は2013年8月に「CBRサマー2013」として始まりました。CBRの事業としては2番目のものとなります。リゾート地での新たなスタイルの学会を目指し、その会場を淡路夢舞台に設定しました。学会テーマは「レジェンドを始めよう」。日本神話の中で日本発祥の地とされる瀬戸内海諸島の一角から、脳とリハビリの新たな伝説が始まることを祈念しました。
昨年の学会「つながるカルチャー」を経て、今年は「TEDのように〜ideas worth spreading」を学会テーマに開催します。TED(Technology Entertainment Design)とは、「広める価値のあるアイデア(ideas worth spreading)」をスローガンに、カリフォルニア州ロングビーチなどで毎年世界的な講演会を主催しているアメリカの非営利団体です。その様子を動画に収めた「TEDtalks」は、今、ネット上で最も人気のある動画番組の一つです。カンファレンスが開催され始めた1984年当時は「極々身内のサロン的な集まり」だったようですが、この部分だけ切り取ると、現在のCBR学会に重なるものがありますね。
今回の学会ではこの‘TEDコンセプト’を拝借し、脳とリハビリに関する「広める価値あるアイデア」を集約すべくプログラムを作成しました。日本全国から12名の方々にスピーカーとしてお集り頂きます。一般演題発表(ポスター)も募ります。夜の部ウェスティンホテル淡路での夕食会、ナイトセミナー、懇親会を加えると、少なくとも16時間にわたるロングランな学術会議となります。
プログラムは6つのセッションから構成しました。各セッションにおいて25分間のショートトークを積み重ね、神経系リハビリテーションのメカニズム、教育、テクノロジー、コミュニケーション、臨床推論について、広める価値あるアイデアを発信していきます。講演のスタイルは学術理論、実験研究、臨床経験論に基づくものを組み合わせ、通常の勉強会、研修会、学会などでは得難い多角的な視点と議論の場を提供します。参加者定員は50名限りですので、大規模学会によくある「満席御免」もありません。神経系のリハビリテーションに関心のある研究者、臨床家、学生なら誰でもが「当事者」として楽しめるはずの内容となっています。
また、この学会では講演ばかりではなく、参加者間での対話を重視しています。1日目のナイトセミナーでは、昼の第1・第2セッションの内容を踏まえ、「次世代型ニューロセラピーに向けて」と題し、座長ならびにパネリストを中心に参加者全員で神経系リハビリテーションの臨床、研究、教育の未来について語らいます。2日目第3・第6セッションでは、すべての講演終了後にスピーカーらによる座談会を設け、ニューロテクノロジーと臨床推論についての理解を深めます。ポスターセッションはフリーディスカッションです。形式にとらわれることなく、ざっくばらんに意見交換して下さい。
昨年CBR2014に向けてのメッセージにも記したことなのですが、この学会に参加頂きたい人たちはこんな人たちです。
* 脳とリハビリに関わる様々なテーマに広く関心が持てる人
* 脳とリハビリの個々のテーマを様々な視点から考えたいと思える人
* 定まっていない不確かなことに可能性を見出すことができる人
* 対話の中から生まれてくる新たな何かにワクワクすることができる人
* アイデアを繋げていくことに喜びを感じることができる人
* リゾート地での学びと遊びを楽しむことができる人
参加した人たち全員が、来た時よりも元気になって帰っていく。これまでと同じく今年もそんな学会にしたいと思っています。皆さんのご参加、お待ちしています。
脳とリハビリ研究所ディレクター
CBR2015 企画・監修
坂本年将
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