2015年7月29日水曜日

余裕で座れました

神戸国際会議場であった朝一のシンポジウムに参加しました。第38回神経科学大会。ニューロリハのセッションだったのですが、余裕で座れました(笑)。空席率70%ほど。最大200名ほど収容のセミナールームで、理学療法士(PT)の学会だと超満員で立ち見は出るわ整理券が配布されるわでおそらく入り切らないだろうと思われるようなトークばかりでしたが、なんだか拍子抜けですね。やっぱ、まだまだ臨床系の、特にリハビリ系は、こういう学会では全然マイナーなんですよね。ま、PTの学会での集まり具合がちょっと異常なんでしょうけども。場所が変わると同じものでも見え方は全然違ってきます。。。トークは脳卒中片麻痺の運動機能障害や半側空間無視などに対する種々のリハビリアプローチの実践研究が主でしたが、運動制御における感覚の話も結構出てきましたね。僕も今、大学院生たちとやっている研究が感覚構築に関わるものなので、いくつか参考になることがありました。。。さて、先日の東京でのPT学会でも皮質内抑制の話が多々出てきましたが、今日もちょろっとその話がありました。でも、抑制が認められたとして、それがトレーニングによってどのような機序で起こるのか、話を聞いていてもよく分からないので、運動学習のメカニズムと言うにはちょっと無理があるかなとも思うんですよね。確かに皮質脊髄路などが脱抑制されることで筋へと繋がる神経経路の興奮性が上がり運動パフォーマンスが向上するのかもしれないですが、ある種のトレーニングによって特異的に誘発されるメカニズムではなく、運動学習に付随するジェネラル(non-specific)な現象(マーカー)なのかもしれないですよね。運動パフォーマンス向上との因果関係まで検証したトークはまだ聞いたことがないので、今後バシッとこのあたりのことにケジメをつける研究が出て来ることを期待したいです。僕自身は研究テーマが異なるのでやりませんし出来ませんけども...。

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