神戸学院大学 総合リハビリテーション学部 准教授 坂本年将のブログです。日々の生活についてアレコレ書いていきます。専門は脳科学(PhD)とリハビリ(理学療法士)です。脳とリハビリ研究所 Facebook ページ https://facebook.com/cbr.jp
2015年7月6日月曜日
話が大きくなるんだけど
せっかく昨日は兵庫県の学会行ったし、ここで仕入れたネタで2、3日書いてみましょうか。。。昨日は地域包括ケアについて少しばかり書いたんだけど、僕は「地域」のことはほとんど何も知らなくて、ほぼ素人です。「地域リハ」とか「地域PT」とかいう言葉にもスゴい違和感あって3年ほど前にもこんなブログ書いてるのを発見しました(「『地域PT学』って何?」、脳科学者の身辺雑記、2012年)。でもいろんな人の話を聞いてて段々自分なりの定義ができるようになってきました。昨夜もさらっとシレっと書いたんだけど、地域リハとか地域PTって、誇張して言うと「病院外でのリハビリテーション」のことなんですよね。ま、病院内のリハも入ることはあるかもしれないけど、病院内で完結してるとダメなんですよ。必ずそこには訪問リハなり在宅リハなり送迎付きの通所リハなり、病院外のリハサービスが絡んでいる必要があるわけです。地域包括ケアの中でなされるリハも院外リハを中心に想定されているのでしょうが、よく考えれば、実際には理学療法士であればどこでやろうが理学療法を提供するわけで、やることは包括ケアになったところで大して変わりはないんじゃないかと僕は思う(「ヘルプの階層」、脳科学者の身辺雑記、2014年)。患者さんの生活重視とか言っても、そんなのボバースとか認知とかあるいは昨日の話に出てきたCI 療法とかもみんな同じこと重視してるわけで、「地域だから・・・」って特別に患者さんの生活のこと大事にしてるわけでもないでしょ。患者さんのご自宅お伺いして関節運動やマッサージや散歩介助だけして「地域リハ」が成立してしまうのはやっぱインチキだと思うんですよね(「地域に根ざしたリハビリテーション」、脳科学者の身辺雑記、 2015年)。リハビリとか福祉とかって、時々「まちづくり」みたいな言葉が出てきて話が大きくなるんだけど、一市民として言わせてもらえば、職人さんにはちゃんと仕事を納めて欲しいと思うよね。
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