神戸学院大学 総合リハビリテーション学部 准教授 坂本年将のブログです。日々の生活についてアレコレ書いていきます。専門は脳科学(PhD)とリハビリ(理学療法士)です。脳とリハビリ研究所 Facebook ページ https://facebook.com/cbr.jp
2015年9月22日火曜日
活活
先日のブログにしれっと「日常生活動作」と書いたのですが、お気づきになられましたか? 僕が学生の頃はADL(Activity of Daily Living)の和訳は「日常生活活動」ではなかったです。数年前に帰国してからそんな風に当て字が変わっていることに気づき、違和感、というか、どこか変だなって思ったんですよね。大学の科目名としても「日常生活活動」が使われています。確かに「Activity」は「動作」と訳すより「活動」とした方が原語の意味に沿うとは思うのですが、「日常生活」の「生活」という言葉の中にすでに「生きて活動する」という意味は含まれているんじゃないの? だから「生活活動」とするのは redundant だと(言葉が重複していると)思うのです。僕としては言葉の響きとしても変な感じがするし(sounds good ではない) 、見た目も「活活」と続いて looks good ではないんですよね。。。リハビリの世界に「ADL」という言葉は昔からあって、患者さんが日常的に行う動作を治療者が観察したり分析したりする時によく出て来るのですが、おそらく身体動作だけではなくってその人の「活動性」というか「行動力」というか、動作だけでは説明できない日常生活における「アクティブさ」も見ましょうということで訳し方を変えたんでしょうね。でも、僕としては「日常生活動作」の方が的が絞れていて分かりやすいし、実際、現場でも「ADL評価」と言った時には動作が出来てるかどうか観てることがほとんどじゃないかと思うんですけどね。
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