2015年10月22日木曜日

それ知ってる

何の前後関係も脈絡も文脈もないんですが、今日の昼間にふと、「言葉を理解する」ということはどういうことなのかということについて考えてみた。これは僕にとってはずーと以前から気になっていたことなんです。一口に「理解する」と言ってもいろんなレベルがありますよね。たとえば相手が言ったり書いたりしたものを復唱できたり音読できたりすることも一応話し手が何を言っているかを聞き手・読み手が理解していることの一つの証明になると思うし、またたとえば学生が試験で問題への答案に事前に暗記していた解答を書き込めるというのも一応理解しているということになると思う。だって、それが出来たら試験で点数もらえますからね。でも、そういうことだけで本当に理解していると言えるのかというと、やはり言えないんじゃないかとも思う。というのは、ある言葉を聞き(読み)取れてまたそれに対しての教科書的な定義ができたとしても、日常にある物事をその言葉を使って適切にラベリング(こういうことを◯◯って言うんだよね、ということが)できなければ本当にその言葉の意味を理解していることにはならない。つまり、聞いたことや見たことがある言葉を現実世界で起こる物事にぴたっとマッピング(適用)できなければならないということです。コレ、弁護士さんなんかが法律を運用することを例に考えると分かりやすいと思う。法律って六法全書に書いてあると思うんだけど、それを丸暗記しても訴訟を有効に戦うことは出来ない。その事件に対して全書に書いてることを運用できなきゃならないんですよね。「それ知ってる」じゃ不十分なわけですよ。

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