火曜の午後は「脳神経科学Ⅱ」という科目を2年生に教えているんですが、学生にはいろんな質問を投げかけます。少し難し目の質問にはボーナスポイントを付けています。たとえば毎回やる小テスト(10点満点)に5点のボーナスを加えるとか。大抵は何人かがこけた後にイイ線いってる(でも少しズレてる)解答が出て、その後ようやく正解が出て来るのですが、学生にとってみれば、正解はいつも「何だ、そんなことか...」といったものなのだろう。コレ、実社会の縮図だと思います。多くの人は「イイ線」まで行けるんだけど、質問にピタッと合った答えを出すとこまでは辿り着けない。そして、いったん正解が出てしまうとその正解を理解することは出来るのです。どちらが偉いって、そりゃ、最初に正解見つけた人でしょ。だからボーナスも問いに対する突破口を切り開くのにどれだけ貢献したかによって決まってきます。正解は理解するより見つける方が遥かに難しいんだってば。思えば学校では主として正解を理解することを教えてるんだよね。特に理学療法の学校教育では(実はその「正解」も怪しかったりするのだが)そうだと思う。
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