2016年1月30日土曜日

音楽家のジストニア

ここ数日、仕事絡みの動画ブログばかりですが、、、今夜も【CBRテレビ】をアップしました。

Vol. 26です。
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神戸学院大学【脳神経科学Ⅱ】期末試験対策動画シリーズ第5弾。

今日は「音楽家のジストニア」がテーマです。

詳しくはビデオをご覧頂くとして、ピアニストの運動障害(ジストニア)を固有感覚トレーニングによって治療したお話です。

ジストニアは音楽家(演奏家)の1%程度に見られる症状らしいのですが、日本ではそのような症状の存在自体が見過ごされることが多く、さらなる演奏練習で症状が悪化することもあるようです。

学生の皆さんは、

どのような症状に対して、

どのような治療をし、

どのような反応が見られたのか、

神経レベルと行動レベルに分けて整理し、治療効果のメカニズムについて考えてみましょう。

坂本年将

*個人Facebook(申請はすべて承認します)
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CBR-TV Vol. 26
★ CBRテレビ Vol. 26 ★神戸学院大学【脳神経科学Ⅱ】期末試験対策動画シリーズ第5弾です。今日は「音楽家のジストニア」がテーマです。詳しくはビデオをご覧頂くとして、ピアニストの運動障害(ジストニア)を固有感覚トレーニングによって治療したお話です。ジストニアは音楽家(演奏家)の1%程度に見られる症状らしいのですが、日本ではそのような症状の存在自体が見過ごされることが多く、さらなる演奏練習で症状が悪化することもあるようです。学生の皆さんは、どのような症状に対して、どのような治療をし、どのような反応が見られたのか、神経レベルと行動レベルに分けて整理し、治療効果のメカニズムについて考えてみましょう。CBRディレクター坂本年将*個人Facebook(申請はすべて承認します)https://facebook.com/toshiznet
Posted by CBR on 2016年1月30日 

睡眠と記憶

【CBRテレビ Vol. 25】をこちらのFBページにアップしました。
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神戸学院大学【脳神経科学Ⅱ】期末試験対策動画シリーズ第4弾です。

今回は「睡眠と記憶」がテーマです。

授業の中で講読した論文のポイントをまとめています。

マウスを使った実験で、睡眠不足が海馬依存性の学習能力を低下させるという内容です。

cAMPというセカンドメッセンジャーが関与する細胞内シグナルが阻害されることで海馬シナプスの可塑性が障害されることが示されています。

電気生理学的、生化学的側面からさまざまな実験がなされています。

それぞれの実験が何を目的になされているのか。

グラフに描かれた事実関係だけではなく、その背後にあるデータの意味をきちんと説明できるようにしましょう。

坂本年将

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★ CBRテレビ Vol. 25 ★神戸学院大学【脳神経科学Ⅱ】期末試験対策動画シリーズ第4弾です。今日は「睡眠と記憶」がテーマです。マウスを使った実験で、睡眠不足が海馬依存性の学習能力を低下させるという内容です。cAMPと...
Posted by CBR on 2016年1月29日 

2016年1月28日木曜日

動画シリーズ第3弾

【CBRテレビ Vol. 24】アップしました。
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神戸学院大学【脳神経科学Ⅱ】期末試験対策動画シリーズ第3弾です。

今日は「サイレントシナプス」がテーマです。

*今回のポイント*

◆ サイレントシナプス(SS)とはどのようなシナプスか定義できるようにしましょう。

◆ 根本的に理解するために、ニューロンの基本的な電気生理学を復習しましょう。

◆ AMPA受容体とNMDA受容体のシナプス伝達における役割と機能特性をしっかりと理解しましょう。

◆ SSの脳における役割を考えましょう。

次回もお楽しみに。

坂本年将

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CBR-TV Vol. 24
★ CBRテレビ Vol. 24 ★神戸学院大学【脳神経科学Ⅱ】期末試験対策動画シリーズ第3弾です。今日は「サイレントシナプス」がテーマです。◆ サイレントシナプス(SS)とはどのようなシナプスか定義できるようにしましょう。◆ 根本的に理解するために、ニューロンの基本的な電気生理学を復習しましょう。◆ AMPA受容体とNMDA受容体のシナプス伝達における役割と機能特性をしっかりと理解しましょう。◆ SSの脳における役割を考えましょう。CBRディレクター坂本年将*個人Facebook(申請は全て承認します)https://facebook.com/toshiznet
Posted by CBR on 2016年1月27日 

2016年1月26日火曜日

ゾクゾクします。

Mark A. Jones 先生を講師に迎えるCBR国際セミナー。

先週末から参加申込を受付けています。

現在、ぞくぞくとお申込みを頂いています。

ゾクゾクします。

平日の開催ですし、どれだけ人が集まるか心配していたのですが、すでに最小催行人数(10名)を超える申込がありました。

今後、口コミなどを介して周知されていくに連れ、早々に定員(30名)に達してしまう可能性があります。

申込ベースで残るはあと15席。

今回は Physio Study Kyoto の永井豊美先生との共催です。

京都で開催します。

今後、Jones 先生のご紹介とセミナーの詳細に関する案内をしていきますが、興味のある方はお早めにお席を確保下さい。

Jones 先生は理学療法士でもあり、神経系の疾患にしろ、運動器系の疾患にしろ、セラピストが患者の診方について学ぶ絶好の機会になります。

こちらの申込サイトからお手続できます。

セミナーの概要はこちらから


*******************
開催:2016年7月27日(水)10時〜16時
会場:ハートピア京都

南オーストラリア大学  Mark A. Jones 先生
〜クリニカルリーズニングの基礎〜

内容:講義(座学)中心に行います
共催:Phyio Study Kyoto/脳とリハビリ研究所(CBR)
*******************

お申込みお待ちしています。

CBRディレクター
坂本年将

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2016年1月25日月曜日

逆はないです

久しぶりのブログです。中3日。昨日、CBRベーシックの一日目があったりしてその準備やら何やかんやで書く暇がなかった。このコースは遠方の方も日帰りで参加できるようにと朝は少し遅めに始めているのですが、今回は関東(神奈川)から2名ご参加頂いています。昨年は愛媛から4名参加されていました。神戸への日帰りだとこの辺りまでかと思いますが、講義が6時間+で会場までの往復が7〜8時間。それが3回あるわけです。決して楽ではないですね。そこまでして来て頂いているからには、毎回たくさんの気づきを得て帰って頂けるよう話をしなくてはなりません。昨日の話は一日基礎的な内容(とは言っても昨年の実績からすると3日間の中で最も難解なところ)をお話したのですが、講師としては受講者の皆さんがどう思われたのかとても気になりますね。でも基礎が一番大変というのはとても健全だと思います。たとえば、基礎の論文を読めるリテラシーがあれば臨床の論文は必ず読めますからね。逆は必ずしも成立しないです。それってつまり基礎的な積み上げのないところで臨床しているってことなんですけど、たぶんそのことを体感してもらえるような話ができると良いんでしょうね。

2016年1月21日木曜日

国際セミナー参加受付のご案内

先日、こちらのブログでも紹介しましたが、南オーストラリア大学の Mark A. Jones 先生をお迎えしての国際セミナー「クリニカルリーズニングの基礎」の参加申込の受付を明日1月22日(金)より開始します。

今回は Physio Study Kyoto の永井豊美先生との共催です。

京都で開催します。定員が30名ですので、すぐに埋まってしまう可能性もあります。

今後、Jones 先生のご紹介とセミナーの詳細に関する案内をしていきますが、興味のある方はお早めにお席を確保下さい。

Jones 先生は理学療法士でもあり、神経系の疾患にしろ、運動器系の疾患にしろ、セラピストが患者の診方について学ぶ絶好の機会になります。

平日の開催ですが、今から休みを確保して頂き、ご参加くださいますよう、ご案内します。

明日の夕方、こちらのFBページ(https://facebook.com/cbr.jp)から申込サイトにアクセスして下さい。

*******************
開催:2016年7月27日(水)10時〜16時
会場:ハートピア京都
内容:講義(座学)中心に行います
共催:Phyio Study Kyoto/脳とリハビリ研究所(CBR)
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お申込みお待ちしています。

CBRディレクター
坂本年将

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CBRテレビ Vol. 23

【CBRテレビ Vol. 23】アップしました。

神戸学院大学で開講されている「脳神経科学Ⅱ」の期末試験対策講座第2弾です。

* 脳科学の概略
* 神経系の階層性
* 行動の変容
* シナプスの可塑性
* 連合学習
* 感覚トレーニング
* 神経マップの再編成
* 幻肢のメカニズム

といったことをしっかりと復習して下さいね。

CBRディレクター
坂本年将

* 個人Facebook(申請はすべて承認します)

CBR-TV Vol 23
★ CBRテレビ Vol. 23 ★神戸学院大学で開講されている「脳神経科学Ⅱ」の期末試験対策講座第2弾です。* 脳科学の概略* 神経系の階層性* 行動の変容* シナプスの可塑性* 連合学習* 感覚トレーニング* 神経マップの再編成* 幻肢のメカニズムといったことをしっかりと復習して下さいね。CBRディレクター坂本年将* 個人Facebook(申請はすべて承認します)https://facebook.com/toshiznet
Posted by CBR on 2016年1月20日 

2016年1月19日火曜日

セラピストならではの視点で

次第に迫ってきました。CBRの第1回シンポジウム。ヒト脳の解析とリハビリテーション。

何人かの人たちから当日の資料配布に関して問合せがありました。

講師によるディスカッションを中心としたシンポジウムですので、当初はプログラム以外に資料配布することを考えてなかったのですが、やはり「形になるものが欲しい」という要望もあり、スライド資料の全てを印刷できるかどうかは分かりませんが、参加者の理解の助けとなるものを何らかの形にして当日配布したいと思います。

脳画像・脳機能解析に取り組む理学療法士や作業療法士の話を直接聞くことができる貴重な機会です。講演者の皆さんには、セラピストならではの視点で、脳とリハビリを繋いで頂きます。

多数のご参加お待ちしています。

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脳とリハビリ研究所 第1回シンポジウム
【CBRシンポ2016】ヒト脳の解析とリハビリテーション
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開催:2016年2月14日(日)10時〜17時
会場:神戸学院大学ポートアイランドキャンパス
定員:50名

*申込サイト*
http://stellar-mind.com/cbr-sympo-2016
*プログラム*
http://stellar-mind.com/cbr-sympo-2016/program

主催:脳とリハビリ研究所(CBR)
運営:株式会社ステラマインド
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2016年1月18日月曜日

期末試験対策ビデオ講座シリーズ

さて、うちの大学では期末試験が近づいてきました。1月23日(土)から始まります。

理学療法・作業療法の2年生に教えている「脳神経科学Ⅱ」の内容について、試験までの2週間、ビデオで何回かの補講をしたいと思います。

この科目は通年で(一年間)開講しているのですが、9月から始まった後期では、Natureなどの有名な国際誌に発表された論文をテキストに授業を進めています。

一編一編につき、動画でポイントをまとめていきたいと思います。

受講している学生は必見ですが、その他、興味のある方はどなたでもご覧下さい。

お楽しみに。

CBR-TV Vol.22
★ CBRテレビ Vol. 22 ★うちの大学(神戸学院大学)ではもうすぐ期末試験が始まります。「脳神経科学Ⅱ」を受講しているPT・OT の2年生を対象に、これから何回かにわたって試験対策講座をお届けします。この科目では英語で書かれた原著論文をテキストに授業を進めています。今回の動画シリーズでは、授業で講読した各論文のポイントをおさらいしたいと思います。現在ライブで授業を受けている学生はもちろん必見ですが、理学療法士や作業療法士の先生方も今どきの学生が学校でどんなことを学んでいるのかを垣間見れる機会となりますので、興味のある方はご覧になって下さい。初回の今日は「オリエンテーション」です^^脳とリハビリ研究所(CBR)ディレクター坂本年将*個人Facebook(申請はすべて承認します)https://facebook.com/toshiznet
Posted by CBR on 2016年1月18日 

2016年1月17日日曜日

居間の片隅に

毎年、1月17日が来ると地震のことを思い出します。

いや、思い出すことにしています。

これまでもブログに書いてきたことなんですが、

震災から17年
震災から18年
震災から19年
残された命のひとつとして

この日にあの地震のことを回想するのは、僕にとっては「お墓参り」みたいなものなのです。

先日、実家に立ち寄った際に、居間の片隅に小さな仏壇が飾ってありました。先祖を祀っています。

母親は特に(特定の)宗教に関心があるというわけではないのですが、若い頃から何十年もの間、毎日仏壇にお茶とお花と何かしらの食べ物を供えてきたそうです。

長らく一緒に住んでいたのに、その頃は、母親のそういう行為にはほとんど注意を払ってなかったですね。

そこにどのような繫がりがあるのか今の僕には分からないのですが、神戸の地震と実家の仏壇と、そして母親が仏さんに手を合わせるその姿がなぜか一つの記憶として蘇ってくる一日でした。

2016年1月16日土曜日

あまり期待してないように思うんですが...

僕のタイムラインでは全く話題にしている人を見かけなかったのですが、今日はセンター試験がありました。大学入学のための全国統一試験です。2日間の試験で、例年うち1日は試験監督に当るのですが、今年はなぜかほかの日の入試監督に当っています(一つの大学の中でホントいろんな入試があるんですよ...)。最近はわざわざ大学に行かなくても世の中に情報は溢れているし、そこから知識を得るだけでも十分に世間を渡っていけると思うのですが、それでも今、我が国の大学進学率が50%前後というデータを見ると、やはり大学には社会的価値があるようですね。そこで何を学べるか?ということについては、日本の大学の場合、学生もあまり期待してないように思うんですがどうでしょう? 超一流校にでも行けば何か確たるものを学べるのかもしれませんが、個人的には大学の講義を通して教養を身に付けたなんて言う人に会ったことがありません。たとえば偏差値の高い大学から大手の会社に行き手堅い人生を送るという前提なんかは20〜30年前と比べるとかなり崩れてきているように思うのですが、今の人たちはみんな何を求めて大学に行くんでしょうね?

2016年1月14日木曜日

1勝9敗

さて、ここのところ少し重ための話が続きましたので、今夜は軽めの明るい話をしたいのですが、何かありますかね? その手の話...。今、思いつける限りではないんですよね...涙。暗い人の周りには暗い出来事が起こるので(←引き寄せの法則)、できるだけ明るく振舞いたいと思います。でも、基本的には人生を一生懸命に生きようとすると、どんなに先へと進んだところで1勝9敗的な感覚を味わい続けるんじゃないかと思う。ま、人によってはそれが2勝8敗だったり、3勝7敗だったりするのかもしれないけど、勝率の良い人というのはひょっとするとただ単にチャレンジをしてない人なのかもしれない。。。ゲーテが書いた『ファウスト』という物語の中にこんな言葉が出てくる。「人は努力するうちは迷うものだ」と。「迷う」というのはクヨクヨするとかそういうことではなく、まだ見ぬ光に向け前進するプロセスのことである。9回負けても、1回大きく勝てば良いんだよね。

割に合わないかな

さて、前回ブログの補足をしておきたいと思います。理学療法士の臨床実習が原因で自殺する学生もいるんですよというお話ですね。

人間はいろいろですので、確かに実習地の指導者にもいろんな人がいて、中には無闇に偉そうであったり、意地悪であったり、厳しかったりする人もいるんですね。

でもそういう人たちもほぼ無償で学生の指導に当たっているわけですし、自分が信じる指導法を貫いた結果、事によっては学生の命の責任まで問われるのではちょっと割に合わないかなとも思います。

今回ここで話題となっている事件の指導者がどうだったのかは分かりませんよ。でも一般論として、その指導者なりに一生懸命指導した結果が裏目に出るということもあるんじゃないかと思うんですね。

理学療法に対する熱い想いがあれば上手くいくというほど単純なものではないと思います。

先日も書きましたが、やはり指導者にすべての罪を負わせるのはフェアでないと思う。

問題はもっと構造的なもの、たとえば、何ヶ月にもわたる臨床実習が養成カリキュラムに組み込まれていることや、その長期の教育を担う指導者たちが必ずしも教育のプロではないということなどにもあるのかもしれない。

理学療法士はプラクティカルな仕事なので現場での経験が大事なのは分かるんですが、学校教育の中でそれにたくさんの時間を費やし(とは言っても限られた時間の中で)学生が一人前になることを目指すというのも無理があると思うんですよね。

以前このブログでも書いた覚えがありますが、臨床経験は臨床に出れば何年、何十年と積み重ねることができるわけですし、そういう現場経験を通して仕事の段取りを覚えたり、それを慣れるまで習得したりするのは、卒後(就職後)に、必要なら見習い期間を設けるなどしてやった方が良いんじゃないかと個人的には思います。

いずれにしろ、これも個人的な見解ですが、相撲取りになるとか、プロ野球選手になるとか、そういうごくごく限られた人にしかできない技能を習得するわけでもなく、理学療法士になるのに学生が命を落とすほどのシゴキをする必要はないと思います。

2016年1月11日月曜日

ブラックなんですよね

何かの拍子でこちらのサイトに辿り着きました。理学療法士の臨床実習で自殺した学生のご遺族が提起された裁判です。

理学療法士の皆さんはすでにご存知の方も多いと思いますが、僕も関心があってこの事件についてはフォローしています。

原告側の主張によると、寝る間もないほどの厳しい実習が事件を引き起こした。学校と実習地には法的責任があるとのことです(詳しくは上記サイトを参照下さい)。

ネットではおおむね「ひどい指導者」が学生を追いつめた。「そんな理学療法士はクズだ」という論調が多いように思います。

確かに原告側の主張を読む限り、直接的には実習地の指導者(スーパーバイザー)に大きな問題があってそれが自殺の原因になったと僕も思うわけですが、その指導者だけの問題かと言うと、そうでもないと思います。

数ヶ月前にもこういうブログを書いたんですけど、

暗黙の前提
業界としてのリスク管理
先送りの文化

そういう闇雲に過酷な実習がまかり通る空気が理学療法士の世界にはあると思うんですね。指導者がどんなにイジメ好きで意地の悪い人だったとしても、そういう空気がなければなかなかそういう実習は成立しないと思います。

うちの学生も実習中はほとんど寝れなかったという子が毎年少なからずいますし、人の話を聞く限り、この事件での「指導」に似たようなことが少なからず行われていると想像した方が良いのかもしれません。

居酒屋の従業員が寝る間もなく過労自殺するようなケースと似てますね。

そういう事件を起こす会社は「ブラック企業」なんて言われますが、その基準に従うと、理学療法士の世界もブラックなんですよね。

ただ、会社が従業員を酷使する動機が労働力の搾取であるのに対して、理学療法士の学生を酷使する動機ってどこにあるんでしょう?

立派な理学療法士になって欲しいという教育的な動機もあるのでしょうが、子供の虐待や中高生のイジメに似た感情も含まれているのかもしれません。

ある意味、幼稚というか、不気味ですよね。

最後に一点。

原告側の主張が事実であったとして、被告側の実習指導者がなぜそのような「指導」を行ったのか、あるいは行うようになったのか。

断罪する前にそこのところを考える必要があると思います。

2016年1月10日日曜日

CBR初の国際セミナーです。

今年の夏に Physio Study Kyoto の永井豊美先生との共催で、著名外国人講師によるセミナーを開催します。CBR初の国際セミナーです。

講師はクリニカルリーズニングの世界的第一人者である南オーストラリア大学の Mark A. Jones 先生です。

7月27日(水)、京都で開催します。

セミナーの内容については、現在、Jones 先生と最終的な調整を行っていますが、基本的にはクリニカルリーズニング(臨床推論)の基礎から、この領域における最新の動向まで、初学者にもその全体像が分かるように講義して頂く予定です。

また、事前にケースを提示した上での演習(グループワーク)も計画しています。

講義は英語で行われますが、永井先生と私とで通訳します。

Jones 先生は理学療法士でもあり、神経系の疾患であれ、運動器系の疾患であれ、セラピストが患者の診方について学ぶ絶好の機会になると思います。

平日の開催ですが、今から休みを確保して頂き、ご参加くださいますよう、ご案内いたします。

詳細はまた追ってFBページ等でアナウンスしていきます。

*******************
開催:2016年7月27日(水)終日
会場:ハートピア京都
内容:講義(座学)中心に行います
共催:Phyio Study Kyoto/脳とリハビリ研究所
*******************

配信:脳とリハビリ研究所(CBR)
https://facebook.com/cbr.jp

ランチ探検隊【泉屋】さん

時どき無性に明石焼き食べたなることないですか?

ええとこ見つけました!

【泉屋】さん。

明石市立林小学校の裏手。通りすがりに見つかるどころか、通りすがることもないような路地にあります。

基本、お客さんは地元の人ばかりで、僕ら以外はみんなメニューを見ずに注文してました。

明石焼き(玉子焼き)ももちろん美味しかったですが、この日一緒に注文した、

★ 掻き玉中華そば
★ 月見うどん
★ 肉とじセット(写真のご飯大盛り付き)

もイケてました。

ボリューム満点。味は少し濃い目ですが、お腹が減ってる時に行くと最高ですよ!

少し前に、前大阪市長の橋下さんと府知事の松井さんが来られたようで、サイン色紙が飾ってありました。

まだまだ隠れた名店はありますね。明石は深い...

今度はカレーを食べてみたいです。

Facebook に写真掲載してます。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
明石市林2丁目15−15
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
配信:神戸市西区ランチ探検隊
https://facebook.com/kobedelunch

*神戸市西区(とその周辺)のお店を紹介しています。
「いいね!」してね^^

2016年1月9日土曜日

知ることに対する憧れ

今年最初のラボミーティングを開催しました。すでに正月があったことなどすっかり忘れてしまうほど平常通りになっていますね。学部生の研究も一つ実験が仕上がり、二つ目に移行しています。もちろん「卒業研究」の要件なんてとっくにクリアしているわけですが、彼らにとっての目標はそんなことではないんですね。今日も彼らと話している間に良いアイデアがひらめき実験で試してみることになりました。大学院生の方も修士1年目の二人はとっくに学位取得に必要な実験を終了していて論文の執筆に取りかかっています。こちらももう修士論文を仕上げることが究極的なゴールではありません。みんな、物事を明らかにしていく楽しさを味わっているようで、土曜早朝からのミーティングにも関わらず、意気揚々とした雰囲気があります。彼らのこういう生き生きとした「良い感じ」が成果に繋がり、そして長期的にいろんな形で報われると良いのですが、どうなることでしょうか。知ることに対する憧れ(philosophy)を持つ人がもっともっと増えると良いなと思います。

2016年1月7日木曜日

言葉は人の心的世界を映す鏡である

今、久しぶりに英語で論文書いてるんですけど、水泳や自転車と同じように、言語って一旦覚えてしまうとなかなか忘れないものなんですね。口語の方は瞬間的な対応を求められるのでご無沙汰してしまうとパフォーマンスの落ちが激しいですが、文語はそうでもないみたい。分かりにくい言い方だけど、文章を上手く書けるかどうかは実は文章が上手いかどうかにあまり関係はない。大事なことは書くべきことをきちんと上手く非言語的に理解しているかどうかである。どれだけ英文法を理解し英語的にミスのない文章を書いたとしても、題材に対する理解が浅いと上手い文章は決して書けない。そして、その人の日本語のレベルはダイレクトに英語のレベルに反映される。結局のところ、言葉は人の心的世界を映す鏡である。

2016年1月6日水曜日

あの人なら...

さて、今日は僕の49歳の誕生日でした。お日柄も良く、誕生日にふさわしい一日となりました。命を授かるというだけでも奇跡なのに、それを49年もの間、絶やさず更新し続けて来れたというのは本当に凄いことだと思います。今日はまだこれからいろいろとやることがあるのでこれまでの半生を反省する(←ギャク)暇はないんだけど、せっかくの節目なので一つ「こんな大人になりたい」という決意を書いておこう。それはどんな大人かと言うと、一つの基準になるということです。。。つまり、「あの人なら何と言うか」と、何か事が起こった時に、他人(ひと)に密かに思ってもらえる人になるということです。僕は思うんだけど、こういう大人になるのはなかなか難しいです。みんなと同じこと言ってても「あの人なら...」とは思ってもらえないもんね。また奇抜なこと言ってるだけでもダメで、やっぱそこには真実がないとなんですね。世の中(人の心の中)に自分のポジションを確立するというのはこういうことを言うのだと思う。ま、そんな大人になることを目標に、この一年やっていきたいと思います。

2016年1月5日火曜日

せっかくなので

今日から本格的に仕事再開。仕事しすぎて今、頭ぼーっとしてますが息抜きにブログ書いてます。せっかくなので研修会のご案内を。早期申込枠受付中です。

★ スクール・研修会のご案内 ★

【CBRベーシック第3期】 参加申込受付中!
*申込サイト* http://stellar-mind.com/cbr-basic
早期割引1/8まで。ニューロサイエンスをもれなく学ぶ入門講座。
今ならCBRオリジナルワインをプレゼント!

【CBRシンポ2016】参加申込受付中!
*申込サイト* http://stellar-mind.com/cbr-sympo-2016
早期割引1/14まで。脳画像の見方と使い方が学べます!

いずれも脳とリハビリ研究所(CBR)主催のイベントです。

ご参加お待ちしています!

今夜もまだまだ仕事しますよ!

Soon be midnight...

大きな目標、小さな作業

まだ正月ネタで行きたいんですけど、今年の目標。身体運動もそうだけど、目標がないと人って動けないんですよね。Goal-directed behavior。もちろん必ずしも目標どおりに事が運ぶとは限らないんだけど、ガイドするものや事の成否を評価するための基準がないと行動が不正確になるし、結果から学習しようもないんですよね。それで、今日は家族で今年一年の目標をそれぞれ立ててみた。9歳の息子は初め「頑張る」なんてことを目標に掲げてたけど、質問しながら少しずつ具体化して、最後は、立てた目標に辿り着くための習慣の形成(一日、一週をどう過ごすか)を目標とした。つまり、大きな目標を達成するために今すべき小さな作業を具体的に決めて実行するということです。ま、子供に限らずそういう目標達成の成否を決める究極的な要因はその目標に対する思い入れの強さなのでそこが欠けるとどんなに上手くスケジュールを立てたところで上手くいかないわけだけど、そういうことも含めて経験できると良いですね。僕自身の目標は幾つか明確にあるんですけど、今年は publication に力を入れながら、この前ブログに書いた三本目の柱とか、これまで同様、今後の活動基盤の構築に努めることになりそうです。

2016年1月2日土曜日

習慣化のシステム

新年明けてもブログを書く時間帯に変化なし。できればもう少し早めに書いてしまいたいのですが、なかなかそういうわけにもいかず、いつも日が変わる頃に書き始めるんですよね。でもこれも一つのシステムなんだろうと思う。何のシステムかと言うと、習慣化のシステム。人間には体内時計が設置されていて、時刻と行動との間には密接な結びつきがある。何かを習慣付ける時にその行為を一定の時間帯と関連づけることができればしめたものである。本を読む時にはカフェに行くといった、場所と行為とを結びつけることももちろん有効な手段ではあるが、時間はいつも人に付随する一方で、場所は地面に固定されている。「不動産」なんて言葉があるくらいですからね(笑)。だから空間よりも時間を使って行為を定着させることができると強力なんですよ。

2016年1月1日金曜日

悪の基本形は

新年明けましておめでとうございます。あっと言う間に元旦も終わってしまいそうです。昨日、旅先から神戸に帰ってきて、深夜、近くのお寺で除夜の鐘をつき、今朝はお節と雑煮でブランチした後、今度は近くの神社にお参りして、その後、ハーバーランドに映画を観に行きました。スターウォーズは時間が合わなかったので『リトルプリンス〜星の王子さまと私』を観ました。ここ数年、正月はアニメばかり観てる気がする。それが結構面白い。どれも「善悪」というお決まりのテーマで、結末は基本的にハッピーエンドな(善が悪に打ち勝つ)わけですが、悪の基本形は「欲」なんですよね。もう少し細かく言うと「我欲」つまり「エゴ」で、さらに平たく言うと「他人(ひと)よりも優位に立ちたい」とか「威張りたい」とか「損したくない」といった心です。映画の観客として傍から見てるとそういう心を持つ人の醜さとか愚かさとかはよく見えるんだけど、日常の自分や周りの人の振る舞いとなると途端にそういうものが見えなくなって、欲にコントロールされているのにそのことに気づかなかったりするんですよね。。。ちなみに、毎月1日はシアター入館料の割引があります。知らなかったんですが。大人1800円のところ1100円でした。小さいことですけど、有益な情報ですね^^