2016年4月9日土曜日

めちゃ安いです

大学では今日から授業が始まりました。2年生に「脳神経科学」を講義しました。今日はこの科目でどんなことをするかというオリエンテーションが中心だったんですが、その場の成り行きで教科書の値段の話になりました。『神経科学〜脳の探求』。7,600円するんです。税別です。多くの学生はこれを高いと思うでしょうが、モノの値段が高いかどうかは支払うお金の総額で決まるものではありません。ビジネスの領域でよく使われる例えですが、100万円支払ってもそれによって得られる価値が100万円を上回れば割安と考えることができます。一方で千円しか払わなくてもそこから得られる価値がそれ未満だと割高ですよね。そういう風に考えると、上の教科書代7,600円はめちゃ安いです。もちろんロクに読まなければ本に価値など無いのですが、少なくともこの本一冊が出来るまでに要した費用(原価)は何百億、いや何千億円であるはずです。紙代とか印刷代とかそういう話ではないですよ。この本を構成する諸々の知見を得るためにそれくらいの研究費(物的・人的コスト)はかかってるんじゃないかということです。それを数千円でサクッと入手できるというのは本当に有難いことだと思います。感謝の気持ちを持って活用しまくりましょう。学生の皆さん。

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