2016年7月7日木曜日

コストの象徴

すいません。参院選に向けた話を続けさせてもらいます。投票日が過ぎる前に書いておきたいと思いまして。。。今回の選挙で自民党(及びその他の改憲勢力)やその候補者に投票するということがどういうことなのか。先日、同業者であるリハビリ職の人たちと話す機会があったんですが、それはやはりどのような動機による出馬であれ、その勢力の力を借りて立候補している人に投票するということは、その勢力が推す政策に今後6年間賛成する人を国会に送り込むということなんですよね。たとえば、自民党であればその改憲案を含む全ての法案にです。ま、中には気概のある人がいて、選挙の時だけお世話になってその後は自分自身の主義主張を押し通す人もいるかもしれないけど、それはそれでそれなりの報復を受けることになるだろう。。。

リハビリ業界からも一人、自民党から立候補しているのですが、自民党にとってみればリハビリに限らず団体スジは組織票が期待できるし、不特定多数を相手にした選挙活動よりカネがかからず、それでいて首尾よく当選した場合にはイエスマンが一人手に入るわけです。ま、あまり品の良い言い方ではないけど、彼らにとってみれば美味しいお客さんなんだよね。

でも、ちょっと考えると、自民党って医療・介護などの社会保障を優先している政党ではないし、どちらかというと、そういう領域への手当は縮小していきたい政党じゃないんですかね。ヒラの国民に基本的人権があることが問題だという人もいる政党ですから。。。

リハビリなんて「コストの象徴」みたいなものですよ、彼らにとっては...。その中で使い捨てされることなく、戦争法案とか人権削減法案とか、そういうものに賛成しながら、議席を獲得した交換条件としてこれからの社会保障(リハビリ)の削減幅を最小限にする。社会保障制度の基盤には人権思想があるわけで、人権をおろそかにする一方で社会保障の充実を訴えることには大いなる矛盾があるのだけど、つまりそれが支持者が立候補者に託す仕事になるんだろうね。理念なき制度の実現。

0 件のコメント:

コメントを投稿