神戸学院大学 総合リハビリテーション学部 准教授 坂本年将のブログです。日々の生活についてアレコレ書いていきます。専門は脳科学(PhD)とリハビリ(理学療法士)です。脳とリハビリ研究所 Facebook ページ https://facebook.com/cbr.jp
2016年8月18日木曜日
「偽善」という言葉
今日はちょっと一つの言葉について考えてみたいと思う。「偽善」という言葉。良い子ちゃんぶりっこすることを意味するのだと思うのだが、英語では 「hypocritical」 と言う。「hypo」と言うのは「hyper」の反対で「足らない」という意味があり、「critical」は「批判的」といった意味がある。つまり「批判が足らない」ということになるのだが、これって日本語で「偽善」と訳されているところが面白いと思うんですよ。「偽善」と言うと、故意に自分を良く見せようと装っているようなニュアンスがありますが、「hypocritical」だと偽善的であることに当の本人が気づいていない場合も多々あるわけです。考えが及ばないとか、知らないとか、物事に対し批判的になれない(十分に吟味できない)理由はいろいろあると思いますが、想像力がなかったり無知であったりすることが良い子ちゃんぶりっこに繋がるとは驚きですね。ま、この場合は良い子ちゃんと言うよりも「知ったかぶり」になるのもしれませんけど、十分に理解しないままに一つの結論に飛びついたり態度を決したりすることが偽善、つまり偽りの(薄っぺらい)行為になることは覚えておきたいですね。
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