GW真っ只中の平日です。
今日は脳科学の話をしますね。
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一応、「脳とリハビリ研究所」で
すので...笑
「ニューロリハ」という言葉がい
つからリハビリ業界で使われ出し
たのか定かではありませんが、
今はもう猫も杓子も使ってま
すね...この言葉。
私がMITに入学した頃(1998年)
は「脳科学」という言葉すらこの
業界にはなかったです。
療法士に「脳」とか「遺伝子」と
か言ったらヤな顔されてた...時
代です。
「臨床に役立つんですか?」
コレ、PT・OTの口癖でしたw
何もしない人って、
まず「しない理由」「出来ない理由」
をアレコレ考えますが、
今から思えば、自分たちの理解を超
えるものを只々無闇に拒絶してただ
けなんだろうなと思います。
この前の障害者差別の話と一緒で、
分からないものって、怖いですも
んね...。
それが時代変わって、
今や誰でも彼でも
「ニューロリハ」
になったわけですから、
本当に戦前と戦後くらいにセラ
ピストの意識はコロッと変わっ
てしまいました。
ボバースの人ですら、
「LTP」
とか、
「AMPA」
とか、
言ってますもんね。笑
***********************
(注)ボバース
リハ業界で有名な治療流派
(注)LTP
シナプス可塑性の一形態
(注)AMPA(R)
LTPにも関わるグルタミン酸受容体
***********************
もちろん、
「脳科学」や「ニューロリハ」
という言葉が広まり、
サイエンスが療法士にとって身
近になったことは良いことだと
思います。
ただ、門戸が広がることで学問
が安っぽくなるのも一方であり、、、
自然の成り行きとして、
十分にルーツを学ばないままに
「トンデモ科学」
を構築し、果ては、
「トンデモ療法」
を展開する人たちを生み出して
います。
大学なんかでも、定員数を増や
して門戸を広げると、
それまで入学出来なかった人た
ちも入ってくるので、
必然的に平均は下振れします。
それと同じです。
特に誰が......というわけではな
いです。
ほとんどの療法士が
「なんちゃってニューロリハ」
を実践しています。
たとえば理学療法士学会に行く
と、
結構な数の「脳科学系」セッシ
ョンがありますが、
その道ではかなり高名そうな療
法士が、
「なんやコレ???」
という話をしています。
「なんやコレ???」
というのは、
つまり、、、
講演前半の脳科学の概説と後
半の臨床実践が全く繋がって
ないってことです。
研究してる人の場合だと、後
半の臨床実践がゴミみたいな
データの羅列に代わります。
...コレ、ほんと例外なくそう
なんですよ。
で、不思議なことに客席で聞
いている若手の療法士たちが
みんな真剣にそのトークをメ
モっていて、、、
なんか会場が異様な熱気に包
まれてるんですよね......笑
MITから帰って来て、初めは
このことに相当に違和感あっ
たんですが、
最近は少し自分も馴染んで来て、
なぜそういうコミュニティーが
出来るのか?
その現象の背後にある集団心理
に関心が移って来ていますw
ホントはね、脳科学とリハビリ
を繋ぐなんて一流の学者でも相
当難しいテーマだと思うんで
すよ。
それをいとも簡単に成し遂げて
しまっている療法士たちは本当
にスゴい...。
さて、
これまでこのメルマガでも何度
か話題にしてきた、
CBR監修の脳障害者グループホ
ーム「ミューズ神戸」。
どのように脳の理解を入居者の
生活プログラムに反映させるか、、、
今、それが私にとっての大きな
テーマです。
「壁紙を赤色にすると視覚を介
して感情系が賦活される」
とか、
「アロマを炊いて嗅覚系から記
憶の浄化を図る」
とか、
そういうアホみたいなニューロ
セラピーではなく、
もっとダイレクトで本質的な再
生プログラムを構築したいです。
このメルマガの一つの目的はパ
ートナー(同志)を発掘するこ
となんですが、
興味のある人はミューズ神戸の
サービス開発にも関わって欲し
いと思っています。
近々、
「脳と知性と心の病」
をテーマにセミナーでもやりま
すかね。
「ミューズ神戸」での事例紹介
や今後の事業計画などもそこで
紹介したいです。
開催は早くて6月頃から。
東京、大阪、福岡かな?
楽しみにしていて下さい。
今日のところはこのくらい
で、、、
いつも有難うございます。
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